昨日11/10はうちのライブハウス オクトパスはクローズして、ご近所さんであるイベントスペース MatchBox で開催されたBANDBATTLE 2013 「高校生バンドバトル」 in MaTchBOXの審査に参加してきた。
今回、初参加の僕は審査委員長でありました。
お客様より前のデスクで審査です。
出演者は相当に緊張したと思うよ。
◆出場バンド
わっふる
A and B'eats
MAVROS
爽
Re:sound
SOLID
ロマン主義。
当日の模様はユーストリームで録画されて公開されています。ここをクリックしてください
ここで全体の総評を書きたいと思います。ぜひ参加者の高校生君達に届いてお互いにシェアしてくれるといいな。
どこのバンドがという話ではなく、全体を通して感じたことです。
まずコピーバンドが多かったのですが、それ自体は高校生ならむしろ普通なことで驚く
ことはありません。
音楽経験が未熟なのに、いきなりオリジナル曲を書いている子などをたまに見ますが、若い内は色々なジャンルの曲をコピーしたりするほうが僕は良いと思っています。
ただコピーしているジャンルの源泉が非常に似通っていることに驚きました。
僕達の当時であれば、レベッカやBOOWYをやっている邦楽派の人やめんたいロック、パンクにジャパメタもいれば、ディープ・パープルやるような洋楽派もいたり、キーボードが主体のテクノがいたり、ライブやってもバラエティがあったけど、なんだかオジサン的感覚でいうと同じような感じだった。
オッサン臭い意見かもしれんけど、もっとエアロスミスやっているとか、ちょっと頑張ってドリームシアターのコピーやってますとか、レッチリのコピーとか、洋楽のコピーはないのかなって感じでした。
高校生ならお父さんの持っているCDから80年代のヒットソングを見つけることも出来るわけだし、もっと自分達の年代のコミュニティ以外の源泉からコピーするアーティストを見つけてくることが必要な気がしました。
別に洋楽がえらいってわけではないけど、コピーしているアーティスト(邦楽)の影響を受けたバンドは恐らく洋楽アーティストだと思うので、そのアーティストの源泉の部分から影響を受けてもっと掘り下げてアーティストを探してコピーをしないと、コピー機でコピーを繰り返した原稿用紙のような薄ーい物になる気がしました。
今の若い子達の音楽にほとんど洋楽っぽさを感じないことは日本の音楽シーンが独立したことであり、いいことかもしれないですが、やはりロックやPOPは欧米のアーティストに原点があり、それを知っておくことは必要だと感じました。
機材面では、最近の子達は良い楽器を持っているよね。
楽器業界がデフレの恩恵を確実に受けていますが、ちょっと不安な面も。
エフェクターボードが巨大な人多かったね。
キーボードケースですか???というようなボードで、僕自身もプロの人でもこんなのを持ってツアーしている人は見たことないです(^_^;)
機材車を持っているツアーを主体としたアーティストならわかりますが、高校生が運ぶ足もないのに、こんな糞重いボードをどうやって搬送して来たのか??
親御さんの車?
どちらにしても出音は全くこんな機材は必要ないという感じで、むしろ音が悪くなっている。
ベーシストの大半がエフェクターで何らかのプリアンプやなんかをかけまくっていた。
僕自身はプリアンプのモニターアーティストもしているし、エフェクターボードを使っているので、お前が言っても説得力無いといわれそうですが、でもベースはまずはアンプなど選ばずに、どんなアンプでも直でエエ音が作れないとダメですよね。
ベーアンの好みは僕自身もありますが、ライブハウス毎にベーアンは違うし、そんなことに驚いていては何も出来ない。
まずはアンプ直でそのアンプの特性を知って自分のベース側の設定を中心にして音作りを克服出来ないといけない。
まずはベースのピックアップのバランサーとトーンを使って、数種類の音作りは出来ないと行けないし、それプラス弾く位置や奏法でバリエーションも出せないといけない。
それが出来てのエフェクターでのスパイスなのだけど、セッティング時点でアンプよりもボードの結線などに意識行き過ぎて、セッティング時間がタイムアップ。肝心の中音がバランス悪いという状態。
むしろアンプ直の人達のほうが出音が良かった。
これは高校生に蔓延する「大きなエフェクターボードを置くとカッコ良い」というファッションなのかな。
僕はこういう機材などは一旦シンプルにして勝負するべきだと思う。
特に高校生はエフェクターで作った音ではなく、せっかくマーシャルがあるならマーシャルの音を中心にディレイとかモジュレーション、ワウなどが必要なら使えばいい。
コンパクトエフェクター2,3個をギグバックのポケットに入れてきて、それでバシっとした演奏が出来る方が僕は好きやし、せっかくのスタジオ練習もはじめの30分はセッティングと音作りしているかと思うと、それもね~よなと思うのです。
お金があったら機材じゃなくて、その金で良い音楽をたくさん聞いたり、プロのライブに足を運ぶほうが絶対に良い。
もっと気軽にギクバック1個で身軽にやったほうがいいと思うよ。
高校生のうちは。
後、メンバーとのアイコンタクトをしている人がほぼいなかったこと。
各パートの練習の合同発表会のようでした。
ボーカルの子達のピッチが甘いことも、もしもギタリストがボーカルの音を聞きながら演奏していれば、ボリュームを絞って「これで中音聴きやすい?」ってアイコンタクトしてあげられる。
そういうコミュニケーションがお客さんから見ているとバンドの一体感を感じるし、ライブを楽しめるシーンになるのだよね。
アンサンブルというのは、もっとお互いの音を聞いて、それに呼吸していく生のコミュニケーション。
別にギターソロを弾けとかアドリブをしなさいということではなく、決まったフレーズを弾くにしても、ドラマーとアイコンタクトしたり、ボーカルがメンバーに歩み寄ったり。
そういう、バンドとしての醍醐味の部分がないことが残念でした。
審査委員長をして、これで終わりってのも大変残念です。
僕は音楽学校時代に多くの学生達に対してアンサンブル指導をしてきました。
今回感じたのは、楽器の個別指導も大切だけど、アンサンブル指導の重要さです。
またアンサンブルを鍛えるためにコピーしたほうが良い曲など、好きな曲を楽しくやるということとは別にアンサンブルを鍛えることを教えてあげたいと思いました。
音楽学校であれば、彼達が好き嫌いを別にして授業として様々なジャンルを教えてこれましたが、高校生や大学生、社会人バンドの多くはそういうアンサンブルの勉強の為の曲を練習することはほぼないでしょう。
せめて今回の子達にはアンサンブルについて教えてあげたい。
でもそれは文集では伝えられないし、口でいっただけでは理解できない。
しかも10分程度演奏みて指導してなんとかなるレベルではない。
結果的にはビジネス的な話に聞こえるかもしれないけど、やる気あるバンドはうちの ライブハウス オクトパスでスタジオ利用してほしい。
無料で教えることはやはり難しいし、それなりの対価を払うことがやる気の源にもなるからね。
僕のライブハウスでは利用者が希望した場合は全力で練習中にアドバイスや指導をしてあげるよ。
本気で2時間みっちりと指導をするにはプラスαで対価をいただかないと僕も続かないのですが、練習中は常に見ていてあげてアドバイス的に口を挟むことは大歓迎でやりますよ。
通常スタジオレンタルプラン
| 曜日 | 10:00-12:00 | 12:00-18:00 | 18:00-24:00 |
| 月火水木金 | 1,500円/1h | 2,000円/1h | 2,500円/1h |
| 土日祝 | 2,000円/1h | 2,500円/1h | 3,000円/1h |
アマチュアが使っているスタジオよりも、時間1000円くらい高いかもしれんけど、5名バンドで割れば200円くらいプラスだけじゃろ。
しかもうちはリハーサルスタジオではなくてステージでの練習スタジオ利用なので、アンサンブルにおける音量バランスなどを学びやすいし、ステージング練習も出来る。
狭い部屋での練習だとお互いが向き合って練習することが多く、大抵は自分よりも向かい合っている人側に音が飛んでうるさくて練習にならないことが多いもの。
ベーシストの僕も大抵はギターの音が直撃して、不必要にベースの音をあげてしまう。
結果はボーカルが全く聞こえませんという練習して、大抵は音痴な状態の変な癖がつく。ドラマーは全部生音だからスネアだけを思いっ糞叩く変な癖がつく。
だからあまり狭い部屋の中で大音量で練習することはオススメしません。
耳も悪くするしね。
大きな音響を入れずにやるライブの場合にリアルな生音はドラムだけとなり、ドラマーはPAで音を上げるようにボリュームはあげられないです。
だから基準はスネアの音にして、その音量にあう弦楽器の音量。
そしてボーカルが聞こえる音量に全体を合わす。
時にはドラマーは力を抜いて小さめに叩いてあげる。
そんな基本からを僕はオクトパスで練習してくれる子達には教えたいな。
厳しいこというし、単刀直入にバシっと改善点を言ってあげる。
めちゃくちゃ鍛えてあげるよ。
バンドというのはお客様を楽しませることが大切。
自分達が楽しむのは本番であり、練習は厳しく過酷なものです。
好きなように好きなことをやって、お客様が楽しむというのは非常に難しい。
無料であろうが、1000円であろうがお客様に会場に足を運んで頂く以上は時間という対価をも払って見て頂くわけだから、自分の達の自己満足ではお客様に失礼です。
お客様に楽しんで頂くには、本当に自分達を追い込まなければならないでしょう。
今日でた子達に正しい練習スタジオでの練習の仕方や音量バランスの取り方、リハーサルの進め方。そういったことを教えていけば、この地域の高校生は格段にレベル挙げられる自信があるわ。
それくらい、まだまっさらの状態の子達でした。
だからこそ、今のうちに良い練習方法をしていけば、確実に良い音楽をプレイ出来るようになる。
ぜひ骨のあるバンド君はオクトパスの扉を叩いてください。
優劣とか賞の結果ではなく、趣味を高めたい、もしもプロを目指したいと思っているなら、早いうちに厳しい鍛錬をスタートしてほしい。
そんなことを感じた審査員の日でした。




