息子のi Phone レザーケース(バッグ) プロジェクト | バイク馬鹿 ロックベーシスト 西本圭介

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テクニカルベーシストとしてベース・マガジンでも紹介 / ディープ・パープルのグレン・ヒューズ達と共にヨーロッパ11カ国を周り、また巨匠ビリー・シーンと共にKoRnのドラマー[レイ・ルジアー]のリズム隊として登場。

今回は僕の話では無く、今年中2になった息子の話です。

彼は奥さんの遺伝子を多く引き継いだのか、クラフトが大好き。
最近はレザークラフトにはまっているらしく、独学でいろいろな作品を作っています。

奥さんのブログより クリック

独学とはいっても、3丁目のたこボール を営んでいることもあり、たくさんのお客様から参考書を貸してもらったり、知恵を頂いて成長をしています。

彼の作品はフェイスブックなどでたまに紹介していたら、某大物ギタリストからオーダーが入りました。

(某)と書いていても、ロゴなどでわかるかも(・・。)ゞ

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まずは買い出し。
普段は自転車で買いに行く、行きつけの手芸屋さん。
ここに一人で来る中学生男子などいないので、店員さんや常連さんからは評判のようです(^∇^)

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今回のオーダーはi Phone5用のケースで「寿」のロゴを入れるということ。

クライアントさまの直筆の書を印刷してトレースします。

この文字をどうやって刻印するか息子と僕はすごく悩みました。
叩いて革を凹ませる手法は道具がないし、糸でステッチをするには複雑すぎる。

いろいろと考えてハンダゴテで焼きで書こうと決めました。
当初はハンダゴテをそのまま使っていたけど、真っ黒にコゲてしまう。
しかも細い線が書けない。
しかも息子はコテで火傷をしてしまうという.....(ノ_-。)

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そこでコテに釘を縛って、釘の部分に熱を関節的に伝えることで焼け過ぎ無く、そしてペンの先のように書けるようにしまた。

文字の右部分は失敗して真っ黒になっている部分。
釘で書いている方は、焼けるスピードが遅いので、濃淡を微妙に出せています。

この文字は難しいのと、息子は火傷してしまったので、急遽 僕が代行(^O^)

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失敗したら、革を破棄することになるので、超緊張でした。

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型紙を作ってから革を切って行きます。

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当初は食べる用のフォークで代用していた道具も少しずつ本物に買い揃えていってます。

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お母さんからの貰い物や100均で買ったものなど、いろいろと工夫して(^_^)

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これで、パーツはOKです。  多分.....

息子は設計図は特に誰かの真似とかではなくて、自分で作った経験で試行錯誤しています。

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今回はクライアントさんがグリーンが好きなので、こちらのチョイスでグリーンの糸を採用。

でっ頑張って作っていたのですが!!!


iPhone5を本体のみで計算していたので、縫い上げた時点で、テストすると

「タイトすぎる!!!!!」

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大抵の人はケースにいれて使うので、そこを考慮していなかったため、糸を切ってやり直し!

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ブログにすると一瞬ですが、学校から帰ってきてと休日の作業で少しずつ。

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もくもくと作っていましたよ。

縫い上げたあとはコバを磨いたり、オイルを塗りこんだりして。

完成!!

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蓋の部分に飾りでグリーンのステッチを入れてみました。

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ケースの中でガタガタしないことと、使って伸びることを想定したサイズだと息子は語っています。

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裏には息子マサキの刻印も。

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背の部分などの二重にして金具が当たらないようにしているみたい。
隠しポケットにもなるね!

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お母さんのケース入りのiPhone5を使ってテスト。

本体を抜き取りやすいように、計算しているとのことです。

本人のはケースが深すぎて取り出しにくかったことを反省しているみたい。↓

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本人のは深いでしょ。
使い勝手を考えていることに感心したお父さんです(^O^)

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今回は本当に文字の焼きだけ僕が代行したけど、あとの設計などもすべて息子がやりました。

オーダーもらったとはいっても、クライアントさまの胸を借りて勉強させてもらっているという段階ですけど、自分のものでは無く、クライアントさまのモノを作ることで得た想像力というのは本当に良い経験になったと思います。

僕は作業を見ながら、仕事ということの本質を考えさせられた気がします。

お客様に喜んでいただけること。

常にお客様の顔を思い浮かべて仕事をする。

彼が将来にプロになるかは別として、こういうことから、学びを得ていることは本当に親としても有難い話です。

子供たちは3人ともに個性的に成長してくれています。

僕は自分の夢を押し付けることは嫌いだし、彼達にこうなってほしいという要望もありません。

彼達にこうなってほしいというよりも、まだ自分も成長したいし、今よりももっと先に何かがあるかもしれない。

自分の天職はなんだろうの探求の毎日です。

ちょっと重い話になってきたので、この辺にしますが、今回オーダーしてくれた、素晴らしいギタリストに感謝をしたいと思います。

それが誰だかは、FBなどを見ていたらわかると思います。

Thank you!!!