プロミュージシャン志望者君へ | バイク馬鹿 ロックベーシスト 西本圭介

バイク馬鹿 ロックベーシスト 西本圭介

テクニカルベーシストとしてベース・マガジンでも紹介 / ディープ・パープルのグレン・ヒューズ達と共にヨーロッパ11カ国を周り、また巨匠ビリー・シーンと共にKoRnのドラマー[レイ・ルジアー]のリズム隊として登場。

最近、音楽業界への進路相談的な質問が増えてきた。なぜだか考えていたら...
そうかぁっ 高校生でも早い人はAO入試などで進路決定しているような時期だもんな。

そこで今日は普段と趣向を変えて音楽業界への道ということで、話しをしたいと思う。

広島のハーレーダビッドソン&ベースマン BLOG

まず最初に言っておくが、「今、俺は猛烈にプロを目指しているんっす!!」
みたいな人がここを読んでいる時点で僕はNGを言い渡したい。

僕は仕事柄、WEBのコミュニティなどを意識して覗いているが、プロ志願のベーシストやミュージシャンがあーでもないこーでもないとネットで論議を繰り広げている場面に出くわす。

アマチュア思考であれば、そういう雑談も楽しい一時であるので否定はしないが、そういう中にプロ志望の子が時間を取られていることに大きな懸念を抱いているのだ。

僕のことを信頼してくれてメールなどで進路相談してくれるのは嬉しいことだし、僕は常に親身に答えてあげている。
これは昨今の良い文化のひとつではあるが、あまりに多くの時間を費やしている人はよく考えて欲しい。

その時間を楽器の練習に費やしたほうが良いのでは無いかということを。

僕が若い頃はプロに相談する方法もなかったので、練習スタジオの先輩やスタジオのお兄さんとまずは仲良くなってから、色々な相談に乗ってもらうのが普通だった。

だから、まずは社交性が無いと相手にもしてもらえなかったし、下手するとシバかれたり、干されたりすることもあった時代。
質問するにしても最低限の知識は無いと失礼にあたるので、自分で色々と勉強をした上でビクビクしながら相談にいったものだ。

現在は回答をしてもらえるかは別としても海外のトッププロに質問を投げかけることも簡単な時代だし、恐らくロックスターのような人でなければ、何らかの返答をしてくれることも珍しくないだろう。
当時に憧れのアーティストを生で見たくて、会いたくて留学をした僕にとっては信じられないような世界が今なんだ。

しかしながら、そんな現状を便利と思っているプロ志望者君達はかなり深刻な時代に生きていることを知らなければならない。

楽器を上手くなるには、自分を徹底的に鍛え上げて練習するという、超原始的な方法以外で上達する方法など絶対に無いから。

iPadやiPhoneのようなデバイスが現れても、YouTubeで教則ビデオがタダで見られたって、結局は本人が練習しないと全く駄目。

また音楽を聴く(聞くではなく)習慣が無い人がプロになりたいなどチャンチャラ可笑しい。

ネットは便利であり、僕自身の生活には無くてはならないものだけど、プロ志望者には必要のないツールだ。

サッカーが盛り上がる昨今。
有名なサッカー選手が幼少の頃、ツイッターでつぶやいたり、mixiでマイミクを作ってサッカーのことを学んだだろうか?
いや、彼達はただ1日中ボールを蹴っていただけじゃない。

こんだけネットに依存している自分がいうのもなんだが、ディスプレイを何時間眺めたって楽器は上手くはならんよ。
プロへの道など絶対に開けんよ。

ではなくのある世界での実際の人との関わりを持ちなさい。

ミュージシャンでいうとまずはバンド組め!! ネットじゃなくて楽器屋でメンバー募集せいっ!

楽器屋にわざわざ足を運んで紙に募集告知を書ける熱い人間なら、多少は成功する見込みがある。

あんまり厳しいことを書くとペタが減るので(^_^;) このくらいにしておこう。

ディスプレイにはあなたの未来は映っていないよ。

そんな事を思う今日この頃です。