
僕の新しいベース・ウエポンを紹介しよう。これはフェンダー・ジャパンさんの“ミニ・プレシジョン・ベース”だ。友人のM氏から提供頂いたのだが、元来ベースをオブジェにするのは好きではないので、何とか使えるように考えたわけだ。
さて、このベースはもともと弾くためでは無くて、オブジェとして買われていった本数が多いらしく、僕自身もライブで弾いている人など見たことも無い楽器ですっかり存在すら忘れていた。
「そ~言やーこんなんあったね」くらいの存在だったよ。
前記したように楽器をオブジェにするのは心苦しいので、使い方を考えたわけだが、このベースには元々普通(専用の長さかもしれんけど)のベース弦が張ってあった。
しかしながらこんな超ショートスケールでベースらしい音などするはずも無く、またチューニングも安定しないんだ。
そこで自宅に大量にストックしているダダリオのピッコロベース弦を惜しげもなく張ってみた。

このゲージは020-032-042-052で020弦はプレーン弦(巻弦じゃないやつ)なんだよ。この弦は殆ど国内には出回っていなくて、かなり高価なものだ。それをテストで張っちゃうわけ。
まずこの弦の感想は結構良い感じ。ピッコロ・ベース弦は元々普通のスケールのベースに張ることを想定しているゲージや性質なんだから、超ショートに張るとちょっとテンションきつ過ぎなんだな。安っぽいアコギのような音というか、ネックの反りまくったアコギの音(分かるかな~このニュアンス)なんだ。
方向性としては悪くないが、ピッコロベースのミニ版では芸が無い。
そこで思いついたのだが020-032-042-052のゲージならギター弦があうのではということ。

そこで入手したのが、ダダリオの7弦用EXL110-7 010-013-017-026-036-046-056なんだ。
必要なのは7~4弦の026-036-046-056だけ。後は捨てちゃうの(もったいね~)
ゲージを比較すると分かるように
ピッコロ 020-032-042-052
7弦用 026-036-046-056
ギター弦のほうが太いわけよ。しかも全巻き弦なのでベーシストにはなじみやすいというわけ。
早速、この弦を張ってみましたが、問題発生。
なんとゲージは似ていてもベース用とギター用ではボールエンドのサイズが違うわけです。ここは盲点でした。

そこで「止まりゃ~ええんやろ」とばかりにベース弦用のボールエンドを外して、これを引っかかりにすることにしました。これで弦はブリッジに止まります。弦さえ止まればワッシャーでもいいですよね。
さてギター弦を張って試奏した感想ですが、
最高~!!!
まずピッコロ弦に比べると、よりエレキ・ギターよりの音です。ピッコロ・ベースって僕の私感としては、抜けの悪いアコギみたい。
もちろん好演はめちゃあって、スタンリー・クラークは大好きだし、ブライアン・ブロムバーグも好き。だけどピッコロ・ベースを弾くにその呪縛から逃げられないというか....。
そりに引きかえ、これはギターです!!
弦のテンションも太くなったわりに柔らかくベンドもやりやすいし、音もアコギっぽくない。
ただピックアップはプレベ用なのでベース的な低音は残っているという不思議な音なんだ。またギターよりもスケールが短いので、弾きやすいコード押さえやすい。
難点は弾いている姿はウクレレ・プレイヤーみたい(笑)
ルックスは最悪だけど、音は最高。結果オーライ!!
なんとか、この名機(迷機?)を復活させることが出来ました。
しかし、このミニ・ベースを発売させたフェンダー・ジャパンは凄いです。最近はショップ・オリジナルで子供用サイズのベースは売っているけど、このベースはそれとは違う。
最近のは子供用ベースって感じ。
これはベースをチョロQのようにデフォルメしているのがミソなんだよ。
このアイデアと発売した勇気には敬意を表したいです。ただ、これにベース弦を張って売るというのが、僕的には遊びの域を脱していないという感じですね。
僕なら潔くギター弦を張って、ベーシスト用のコードブックを付属して売るよ。「ベーシストのアイデンティティを持ってギターを弾こう」ってなコンセプトでね。
このベースも近いうちに弾くチャンスがあるかな??
そのためには別のベーシストを頼まないとね(笑)