ハイテク・ベーシストを目指すための思考回路について =その3= | バイク馬鹿 ロックベーシスト 西本圭介

バイク馬鹿 ロックベーシスト 西本圭介

テクニカルベーシストとしてベース・マガジンでも紹介 / ディープ・パープルのグレン・ヒューズ達と共にヨーロッパ11カ国を周り、また巨匠ビリー・シーンと共にKoRnのドラマー[レイ・ルジアー]のリズム隊として登場。

ベーシストの思考回路について、次は楽器特性やフォームでは無いことを書こうと思います。フォームやテクニックついては、また今後レッスンで触れていきますね。
さて、思考回路を構築する一番の材料ですが、分かり切ったことですが「音楽を聴く」ということです。「聞く」ではないです。「聴く」ですよ。BGMとして聴くのは一般の人。ベーシストとしてプロ(アマでもいいですが)を目指すためにたくさんの音楽を聴くことは当然ながら必要です。
音楽学校のディレクターをしている立場で言うのもなんですが、最近の学生君に閉口することは多々あります。
例えばこんな質問をします。「家にCDは何枚ありますか?」「20枚くらいです」........
「ベース・マガジンとかプレイヤーとかの音楽雑誌を購読していますか?」「見たことないです」........
「好きなベーシストを教えて」「特にいません」「でも好きなバンドがあればそのベーシスト好きでしょ」「ベーシストの名前が分かりません」........

シバイたろか~!!!!!

こういうやり取りは笑い事では無く、日常茶飯事です。




僕はこういう学生君と話しをすると「何でプロ・ベーシスト目指して学校に来たんかいの~」と頭を抱えます。
だって子供達がポケモンが好きだったらモンスターの名前は覚えるで。ゲームボーイで攻略が分からなかったら本を読んで攻略させるやろ~。
なんでプロ目指してCD20枚やネン。何で専門誌読まんの??

確かに音楽学校では、こういう学生に情報を提供することも仕事なのですが、思考回路としては問題があります。

ベースをうまくなる以前に音楽が大好きで無ければ、練習しても意味はないです。
流行の音楽のCDを通学中に聞くのは、誰でもやっていることで、音楽が好き=ミュージシャンを目指すというのは安直です。
僕は映画が大好きですけど、俳優になろうと思いませんもん。

この単純な思考で間違った道を選ぶ若者が少なくありません。

ベーシストとして上達する為には、音楽を聴きまくることがテクニックの練習よりも必要です。おいしいものを食べたことがない人が一流のシェフになれないのと同様です。

さて、音楽を聴くといっても「何を聴いたらいいか分かりません~」「お金がありません~」という意見も良く聞きます。

そんなときは「専門誌を読みなさい。」「ロックやジャズでも音楽の歴史の本なんて腐るくらい売ってるよ」と答えています。
人から与えられた情報でCDを買うようでは、到底プロにはなれないでしょう。
要するにそういう思考回路ではテクニックの習得でもつまずくということです。

最近ではi tunesストアーやYouTubeなんていう僕が若い頃にはあり得ないネットサービスもあるので、在宅で視聴、観覧しまくり。こんな便利な世の中で「何を聴いたらいいか分かりません~」といっているようではね~。
まずはコンピュータ買って、ネットサーフィンをしまくることをお勧めします。
ここを読める人にいっても意味がないけど(笑)

そして、出来れば邦楽で無くて、洋楽。
それも最近では無くて1990年くらいまでの音楽で良いです。
ジャンルはクラッシックからジャズ、ポップス、ロック、ハードロック、メタル、ワールドミュージックでも何でも好き嫌い無しで聴いてください。

そしてこれは好きって思った古い洋楽を見つけたら、CDを買ってライナーノーツを読んでみてください。そうすれば、その人のルーツが大抵は分かるので、次にその人のルーツ音楽を買ってみるという感じで芋づる式に買うのが簡単です。
そういう時の参考資料として専門誌を読んでいると情報が一致してきたりして音楽の縮図が少しずつ分かるようになります。

こういう“好奇心”を持つことが思考回路の改革には非常に重要です。

プロベーシストを目指すのに16,7の子が携帯代を払う必要無し。
そんな金があるならCD買うべし。