謎のCOM僧、襲来!?

カガクを巡る戦いと冒険が幕を開ける!

 

本作は「ロンメルーゲームズ」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『デッドラインヒーローズRPG』の二次創作です。
(C)Takashi Osada / Rommel Games
(C)KADOKAWA

 

カガクはダレのためにある?

概要

「カガクはダレのためにある?」は、プレイヤー3人用のシナリオです。想定されるプレイ時間は、キャラクター作成を除いて3〜4時間程度になります。

 本シナリオを遊ぶ場合、GMはデッドラインヒーローズの基本ルールブック(以下、R1と表記)に加えて、体験セットと、サプリメント「ファインド・ウィークネス(以下、D2と表記)」が必要となります。あらかじめご入手ください。

 

 

 

 

シナリオ・サーキット

 フェイズ 

イベント

概要
導入  パルメキスタン万博   万博に出席する
導入  SSの脅威  SSに対抗するため、決意を固める  
導入  謎のCOM僧  COM僧に遭遇する
展開  カガクを巡って  COM僧を追いかける
決戦  海中大決戦   海の中で戦闘を繰り広げる
余韻  カガクはダレのため  大団円 

 

エントリー

番号

 詳細

PC1  キミは世界最高峰の天才であり、ヒーローでもある。つまりテクノマンサーだ。キミはその技術力を悪用されることを避けるため、これまでその全貌を秘匿していた。しかしそんなキミの発明を世界平和のために共有して欲しいとBE社が持ちかけてきた。しかし彼らが死の商人であることはキミも知っている。はっきり断ってやろう。
PC2  キミはPC1のよき友人として、ヒーローの仲間としてともに戦ってきた。だがある任務の最中、キミは超人科学国家サイレントサイエンス(SS)が恐るべき科学力を以て世界の武力的支配を目論んでいることを掴む。個人の力だけでは奴らを止められない。……ならば、PC1の科学技術を、世界の軍隊や警察に共有して対抗しなければならないだろう。たとえそれが友の主義に反するとしても。
PC3  キミはG6のエージェントとして、PC1の監視任務についたスパイである。恐るべき天才頭脳の持ち主が、悪に堕ちてしまわぬよう陰から見守るのがキミの役目だ。

 

事前公開情報

リトライ  :2 □□

クエリー  :3 □□□

チャレンジ :2 □□

初期グリット:3 ■■■□□□□□□

PC人数    :3

推奨成長点 :0〜20点

 

○あらすじ

 セカンドカラミティ以後、デッドラインの瀬戸際にあるこの世界において、武器販売の需要はかつてないほど高まっていた。そのトップをひた走るのは【バンシー・エンタープライズ(BE)】。軍産複合体の中核としての地位を確固たるものとしているこの企業は、しかしヴィラン組織にも兵器を売り付けるなどして世界に災いを呼び寄せる死の商人でもあった。

 ところがそんなBE社をもしのぐ圧倒的な科学技術を駆使して世界を守るヒーローが現れる。PC1だ。PC1の圧倒的なテクノロジーはBE社の10年先を行くとされる程で、多くの注目を浴びていた。

 一方、PC1にさえ匹敵する、圧倒的な科学技術を誇る国家があった。超巨大海中要塞デュカリオンそのものを国土とする、人類史上初の潜水艦国家【サイレントサイエンス】である。

 それぞれの思惑が交錯する中、科学の未来を占う決戦の火蓋が切られようとしていた。(SE:吹き荒れるCOM僧の尺八)

 

※※※

導入フェイズ

イベント1[サルベージ]

・登場キャラクター:PC1

・場所:パルメキスタン万博会場

 

▶︎状況1

 パルメキスタン王国の長年にわたる努力が実り、ついに実現したパルメキスタン万博。PC1はその開会式に招待された。ド派手な登場、開会の宣言スピーチ。PC1の華々しい大立ち回りによって、パルメキスタン王国に待望の時がやって来る。

 

▶︎解説1

 このシーンの狙いは、以下の三つにある。第一は、PC1が世界的に著名なヒーローかつ科学者であるという、この物語の前提となる設定を示すこと。第二は、PC1が国際博覧会の開会宣言を任されるほどの立場にあることを、プレイヤー達に印象付けること。第三は、PC1らしいRPで任された役割を果たし、公人としてのPC1をプレイヤーに表現してもらうことだ。

 

▶︎状況2

  その後ステージから降りたPC1へ、BE(バンシーエンタープライズ)社からの使者である美男(あるいは美女)が現れる。曰く、副社長にして実質的指導者であるマーヴ・バンシーがPC1とぜひ会って話がしたいというのだ。彼は表と裏の世界で武器を売り捌く死の商人。世界で最も優れた科学者の一人であるPC1を、世界有数の軍需産業が捨て置くはずがない。マーヴの思惑はPC1の頭脳を取り込み、その技術で開発した新兵器を世界中の軍隊やヴィラン組織に売り捌くことに違いはないだろう。

 PC1の秘書(自由に決めてよい)はここで、PC1に提案をする。

「ここは敢えて誘いに乗るべきでしょう。どうせならマスコミも呼んで、会合を中継してもらうのです。そして世界中に中継される中でマーヴの要請をつっぱね、世界にあなたのクリーンなイメージを喧伝するのです」

 有名人というのはあらぬ噂話をたてられるものだ。世間には、PC1を「科学を私利私欲のままに使っている」「いつ第二のアインシュタインになるか」と揶揄する者も一部ながら存在する。民衆の信頼を得るには、秘書の提案は理にかなっていると言えるだろう。かくしてPC1は、マーヴとの会合セッティングに動くことにするのだった。

 

▶︎解説2

 このシーンは速やかな導入が望ましい。そのため、「マーヴとの会合そのものを断る」というRPをプレイヤーが選択することで、シナリオ進行に滞りが生じてしまう事態を防ぐためにも、セッション開始前の意思共有が必要だろう。

 

▶︎エンドチェック

①パルメキスタン万博でスピーチを行った。

②マーヴに会合を持ちかけられた。

③会合を利用したイメージ戦略に乗り出した。

 

 

イベント2[サイレント・サイエンスの脅威]

・登場キャラクター:PC2

・場所:G6本部

 

▶︎状況

 原子力潜水艦国家サイレントサイエンス。世界中の海に出没する神出鬼没の独立国家であり、敵対国家・組織を攻撃する恐るべき集団である。国家元首のドクター・ドミニオンは頭脳に秀でており、政治的手腕もさることながら、とりわけ科学方面においては、世界でも例を見ない超巨大海中要塞デュカリオンの建造をはじめとした発明の数々の示す通りの実績を誇っている天才だ。

 世界的ヒーロー機関であるG6は、SS(サイレントサイエンス)の脅威度調査をPC2に依頼し、数年がかりの調査を行ってきた。そして今日、本部でその調査の結論が出ようとしていた。

 円卓に座る6人の代表と、PC2。テクノマンサー代表として席につくのは、若干11歳にしてその天才頭脳ゆえに零等星ヒーローに上り詰めた天才少年、アーマーボーイだ。皆が見守る中、デュカリオンに潜入して手に入れたSSの科学力に関する資料が、次から次へと開示されていく。

 

「馬鹿な……奴らの科学力は明らかにオーバーテクノロジーだ!」

 うろたえるアーマーボーイ。超天才と謳われる彼から見ても、SSの誇る技術力は相当に進んでいるらしい。彼曰く、地上の科学技術では彼らの技術を模倣するだけで10年はかかるという。

「奴らを野放しにしていれば、世界はドクタードミニオンに屈さざるを得なくなる。奴らと戦うには、世界中の軍備を整えなければならない。悔しいが、奴らに対抗できる技術を持つ地上の人間がいるとしたら……PC1だけだ」

 憎々しげに呟くアーマーボーイ。だがPC1の友人であるPC2は知っている。PC1が敢えて世界に技術を公開しないのは、世界の平和と均衡を保つためだ。だが、世界中がSSの脅威に備えなければならない今、悠長なことは言ってられない。

 会議の末、テクノマンサーとしての技能を活用し、対SS戦を想定した新兵器を開発することと、その兵器の世界的な配備に協力することを、PC1に命じることが決定された。その大役を担うのは、もちろんPC2だ。

 

▶︎解説

 PC1、2の詳しい間柄はプレイヤー同士で自由に決めること。

 アーマーボーイはPC1に次ぐ二番手的立ち位置のテクノマンサーだ。PC1を技術者としてライバル視しているが、そこに邪悪な感情はない。しかしデッドラインに瀕する世界を救うためには、新兵器の開発と配備が必要であると考えており、その点に関してはPC1の対極的な立場にいるテクノマンサーである。

 彼についてのより詳細な情報は、サプリメント「ファインド・ウィークネス」に掲載されているので、こちらも合わせて確認しておくこと。

 

 

▶︎エンドチェック

①PC2がSSについての調査結果を、G6の幹部達に見せた。

②PC1にテクノロジーの公開を求める決定が下された。

③PC1を説得する役目を、PC2が引き受けた。

 

 

イベント3[謎のCOM僧]

・登場キャラクター:PC2

・場所:G6本部

 

▶︎状況

 パルメキスタン王国へ出張中で留守のPC1に代わってラボを守るのはPC3。しかしPC3はG6のエージェントでもある。その任務は、PC1が悪に堕ちてしまわないように監視すること。史上最高の天才の一人であるPC1が正義の側に立っているこの状況をなんとか維持しなければならないのだ。今回パルメキスタン行きから外れて、敢えてPC1のそばを離れたのには理由がある。家主の居ぬ間に、このラボにある研究資料や発明した兵器の数々を調べ上げるためだ。

 

 並べられた数々の機械群はどれも人類文明の最先端であり、これが世間に広まれば文明レベルは飛躍的に向上すること間違いない。PC1がそうしないのは、これらの機械の用途をあくまでPC1自身がヴィランと戦い、人々の平和を守ることに限定しているからだ。世界各国の軍隊にこれらの兵器が共有されれば、それこそ第三次大戦の惨禍を引き起こしかねない。

 作業を終えたPC3がラボの扉を開いてそとに出ると、そこには数人の虚無僧たちが横一列に並び立っていた。あまりに風景に馴染まないその独特すぎる存在にPC3が呆気にとられていると、虚無僧は天蓋に隠された口で静かに語り始めた。

「超人種……罪深き者達。罪を浄化するためには、衆生をその力で救わなければらなぬ」

「力を独占する傲慢なる罪人には、しかるべき報いを」

「危機に瀕する世界を救うには、正しき者が、正しく力を振るわねばならぬ」

「彼奴に伝えるがいい。これは警告だ。我々はいつでも見守っている」

 やがて虚無僧達はジェット錫杖で空を飛び、その場を後にした。彼らは一体何者だったのだろう。(PC3が望むなら、追憶+10判定に成功で彼らが山伏.comであることを思い出せる。)

 

▶︎解説

 com僧たちは、テクノロジーを公開しないPC1を「衆生へ力を還元しない罪深い超人」と認識している。彼らがこの時点でラボを襲撃しないのは、まだ依頼を受けていないからだ。思想の実現も大切だが、この時点では彼らにとってラボ襲撃は金銭的な利益の発生しない行為である。

 山伏.comの詳しい設定についてはサプリメント「ファインド・ウィークネス」に掲載されているので、こちらも合わせて確認しておくこと。

 

 

※※※

 

展開フェイズ

イベント4[ヒーローか、兵器か]

・登場キャラクター:PC1、PC3

・場所:BE社

 

▶︎状況

 パルメキスタン王国から米国へ飛んだPC1は、現地でPC3と合流してBE社へ赴いた。すでに秘書が手配した通り、世界中の報道局からマスコミが集まっている。これから始まる会合は世界中に中継されるだろう。

「やれやれ、とんでもない大事にしてくれましたね」

 苦笑いを浮かべるマーヴ。彼と対面する形で席についたPC1に、豪華な料理と酒が振舞われる。

「今回あなたをお呼びしたのは、今後の世界について議論を深めるためです」

「世界は今、セカンドカラミティの傷跡深く、デッドラインの瀬戸際にある。大小様々なヴィラン組織はもちろん、ならず者国家や、異世界からの侵略者が我々の平和を脅かしている。あなたがたヒーローがいくら強いと言ってもそれは個人の力に過ぎない。私たちは今こそ手と手を取り合い、団結しなければなりません」

「あなたがテクノマンサーとして開発してきた多くの兵器……その全てを、私たちに委ねてほしい。そしてこれからは個人のヒーローとしてではなく、BE社の一員として、世界に戦う力を授けて欲しいのです」

 報道陣がどよめく中、マーヴがにこりと微笑む。だがそれは悪魔の微笑みだ。ここで首を縦に振れば、世界中の戦場でPC1の作った兵器が罪もない人々の命を脅かし、果てはヴィラン組織の強化にさえ繋がるだろう。秩序と混沌、正義と悪の戦いはPC1の兵器という強大な武器によって激化し、世界はいずれ終焉を迎える。

 人々の見守る中で、PC1のヒーローとしての、科学者としての矜恃を見せつけてやろう。

 

▶︎解説

 PC1のクエリーイベントだ。この場の主役はPC1であるが、PC1の付き人としてPC3も参加している。秘書とのやり取りなどで場を盛り上げてもシーンが面白くなるかもしれない。

 

▶︎エンドチェック

①会合でマーヴから提案を持ち掛けられた。

②マーヴの提案を衆人観衆の中で見事につっぱねた。

③グリットを1点得た。

 

 

イベント5[論争]

登場:全員

場所:PC1のラボ

 

▶︎状況

 BE社を後にしたPC1たちは、本拠地であるラボへ帰って来た。だがそこには、G6からやって来たPC2が待ち構えていた。PC1の主義主張は、先ほど中継されていた映像の通りだ。その主張は理にかなっている。

 しかしいくら強力なヒーローでも個人ではSSの抑止力にはなれない。海底から浮上するまで捕捉不可能な彼らに対し、攻撃を試みることは実質不可能なため、ヒーローにできることは報復しかない。つまり先手を取られることは確定しているのだ。

 しかし全世界がSSの攻撃を抑止できるほどの兵器で軍備を整えられれば、先手を取られることはない。このデッドラインの時代、平和とは、武力を以て勝ち取るしかないのだ。なんとかしてPC1を説得しよう。

 

▶︎解説

 PC2のクエリーイベントだ。このシーンの目的は、主義主張の違いから対立する二人のヒーローの相克を描く事だ。結論を出すことが目的ではないので、思う存分大喧嘩をしてもらおう。セッション中に議論が円満に決着することはまずないので、意見のぶつけ合いは程々にとどめて、あとは殴り合いに発展するといいだろう。

 なおPC3は仲裁に入ってもいいし、どちらかに味方してもいい。あるいは第三勢力としてバトルに割り込むのも自由だ。

 

▶︎エンドチェック

①PC1とPC2がバトルを繰り広げた。

②グリットを1点得た。

 

 

イベント6[COM僧、突然に]

登場:全員

場所:PC1のラボ

 

▶︎状況

 対立するPC1とPC2。二人の間の緊張がピークに達しようとしたその時、ラボに突然虚無僧達が現れる。

「我らは山伏.com」

「PC1、貴様の研究データを頂戴した」

「その能力を使って、世界に秩序と安寧をもたらすことこそ、超人種の背負う原罪を浄化するただ一つの手段」

「それを貴様は怠った」

「貴様のテクノロジーはすでにいただいた。あとは貴様の命をもらう」

 それぞれがそれぞれの言いたいことを言うと、虚無僧……COM僧たちは一斉にPC1へ襲い掛かる。彼らが盗んだと言うデータを奪還するため、そして奴らから身を守るため、戦わなければならない。

 

▶︎解説

 チャレンジ判定だ。COM僧らは集団で一人ないし少数の相手を圧倒する、集団戦法を用いる。彼らの個々の戦闘力はヒーローに及ばないかも知れないが、その脅威はそこらの武闘派ヴィラン一人を超えるものがあるだろう。

 

▶︎チャレンジ判定

 戦闘技能(白兵、射撃、霊能)を合計3回成功させること。この判定は一人のPCが連続して挑戦することもできる。

 ただしこのチャレンジイベントにおいて、PC1とPC2はお互いに対し、如何なるパワーによる援護も、判定の支援も行うことができない。二人の対立はまだ決着していないのだ。

 

成功:山伏.comを退けることに成功する。次のイベントに進んでも良い。

 

失敗:PC達はこのシナリオ中、回復できない{不調}と{疲労}を受ける。

 

 

イベント7[COM僧の行方]

登場:全員

場所:PC1のラボ→BE社

 

▶︎状況1

 COM僧たちを撃退したヒーロー達だったが、データは盗まれてしまった。COM僧の何人かを捕らえて尋問するが、彼らは作戦の詳細な情報を何一つとして知らない。盗んだデータを誰に届けるのかを知っていたのは、赤い装束のリーダーだけらしい。

 だが、状況から推理するに、黒幕はおそらくBE社の副社長マーヴだ。ヒーロー達は早速BE社を訪ねることにした。もしマーヴが黒幕ならば、奴によってPC1の作った兵器が世界中にばら撒かれるのを阻止しなければならない。

 

▶︎解説1

 COM僧の中にもある程度の階級が存在する。多くの場合、指揮官を務める赤い装束のCOM僧がリーダーを務め、部下である他のCOM僧たちを指揮するのだ。

 

▶︎状況2

 かくしてBE社にたどり着くヒーロー達。突然の来訪にマーヴは驚いた様子ではある者の、ヒーロー達を歓迎するように振る舞う。彼はPC1が考えを改めてやって来たことを期待しているかのような口ぶりだ。

 マーヴの態度がしらばっくれた上の猿芝居なのか、それとも本当に山伏.comと無関係なのか。慎重に見極めなければならない。ヒーローであり、またスパイでもあるPC3の出番だ。マーヴの真意をどう探るだろうか?

 

▶︎解説2

 PC3のクエリーイベントだ。このクエリーは、マーヴの真意を見破るためどういった行動をするかを問いかけるものである。暴力や薬物などの手段で強引に情報を吐かてもいいし、類稀な洞察力を働かせることで見破ってもいい。もしプレイヤーが思いつかないようであれば、スパイとして積んだ人間観察力でマーヴの真意を見破ったことにしても良い。

 そしてクエリーの結果明らかになる真相は、「マーヴは依頼こそしたが、断られていた」という事実だ。マーヴはPC1の発明データを山伏.comに奪わせる計画を立てていたものの、断られたために計画が頓挫していた。

 もしマーヴにデータが盗まれたことを伝えると、マーヴは先を越されたことを悔しがる。だがそんなことはどうでもいい。問題は、誰がデータを盗ませたか、だ。もしデータの渡った先がヴィラン組織なら、大変な事態である。

 

 

イベント8[潜入、デュカリオン]

登場:全員

場所:原子力潜水艦デュカリオン

 

▶︎状況

 アテの外れたヒーロー達は、G6諜報部の協力を得つつ、山伏.comの行方を追う。その中で、アーマーボーイが赤装束のCOM僧が東京湾から漁船で漕ぎ出し、その後海上で突如姿を消してしまったことを突き止める。

 一方、SS対策チームを編成していたPC2の部下達が、日本の漁船がSSのそれと思しき潜水艦の浮上に巻き込まれて沈没する事件が数時間前に発生したことをヒーロー達に報告する。これらの情報を総合的に分析すると、山伏.comの雇い主がSSである可能性は高い。

 ただでさえ手に負えない科学技術を誇る彼らが、PC1の発明データすら手に入れてしまったら、世界は彼らに屈するしかなくなる。一か八か、ヒーロー達によるSSへの潜入作戦が決行された。

 

▶︎解説

 チャレンジイベントだ。一つの判定に挑めるのは一人だけである。PCがこのチャレンジを達成するには、合計3回のチャレンジ判定に成功する必要がある。

 

▶︎チャレンジ判定

・判定1 :作戦、隠密、科学のいずれか

 デュカリオンの位置を特定する。

 

・判定2 :心理、作戦、隠密のいずれか

 潜入に成功する。

 

・判定3 :知覚、科学のいずれか

 盗まれたデータを削除できる。

 

成功:デュカリオンに潜入し、盗まれたデータの消去に成功した。次のイベントに進んでも良い。

 

失敗:このシナリオ中に限り、全てのPCは「移動適性:水中」を永久的に失う。

 

 

※※※

 

決戦フェイズ

 

イベント9[海中大決戦]

登場:全員

場所:海中

 

▶︎状況

 データを削除し、作戦を成功させたヒーロー達は、脱出するために小型潜水艇を拝借することにした。しかしあと一歩のところで、ヒーロー達のいた部屋が隔壁によって隔離されてしまった。SSの国家元首であるドクタードミニオンの差し金だ。

「愚かなるヒーロー諸君。きみ達には海の藻屑に消えてもらう。我がSSに足を踏み入れた者には死の制裁を!」

 高らかに謳うドクターの声とともに部屋の床が開き、大量の海水が雪崩れ込む。そしてデュカリオンから海中に放り出されたヒーロー達へ、局地戦闘用アーマーを装着したドクタードミニオンと、ウェットスーツと酸素ボンベを装備したCOM僧達が迫る。

「世界を征服し統一するというドクタードミニオンの意思は、紛れもなく超人種としての責務を果たさんとする行いそのもの」

「世界を維持するのではなく、変革することで衆生に道を示さんとするSSこそ、時代の救世主なのだ」

 COM僧達の主義や思想ももっともだが、ここで屈するわけにはいかない。ヒーロー達の命がけの海中決戦が始まる。

 

▶︎解説

 バトルイベントである。当然ながら海中での戦いになるが、セリフの応酬は可能ということにしていいし、爆発音もどかーんと派手に出していい。俺の海では音が出るんだよ!

 

・勝利条件

 敵を全滅させる。

 

・敗北条件

 PC全員が[戦闘不能]もしくはロストする。

 

・PC初期配置

 エリア1、または2

 

・NPC初期配置

 エリア3:COM僧(リーダー)、COM僧(構成員)×3

 エリア4:ドクター・ドミニオン

 

▶︎NPC

 体験セットとD2掲載のデータを用いる。

 

 

・ドクター・ドミニオン:体験セット p.39

・COM僧(リーダー):D2 p.37

・COM僧(構成員):D2 p.37

※いずれのヴィランにも、元データに「移動適性:水中」を持たせること。

 

※※※

 

余韻フェイズ

 ドクター・ドミニオン達の追撃を振り切り、ヒーローらは海上へと脱出する。G6のヘリに回収され帰還するヒーロー達。だが彼らが目の当たりにしたSSの超技術はやはり世界を脅かすに十分すぎる脅威だった。いつの日か必ずやって来る、SSとの対決を思い、ヒーロー達はそれぞれに何を思い、何を決意するのだろうか。

 とはいえ今回の戦いで得たものもある。それは友情と信頼だ。主義主張の違いこそあれ、今回PC1とPC2は仲間としてともに戦い、改めて絆の強さを再確認することができた。これまでとはまた違った関係性になったかも知れないが、これからも二人の友情が途絶えることはないだろう。

「カガクはダレのためにある?」FIN.

 

当ブログは長田崇/ロンメルゲームズ・株式会社KADOKAWAが権利を有する「デッドラインヒーローズRPG ファンキット」の画像を使用しています。
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