売上を、減らそう。 | AirCafe東春堂日記

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AirCafe東春堂の店主、輝聴人が日々思うことを綴っていきます。

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店主の輝聴人(Kikiya)です(^^)

 

売上を、減らそう。

副題は「たどりついたのは業績至上主義からの解放」である。

題名で思わず買ってしまいました。

 

どんなに売れても1日100食限定。

営業はわずか3時間半。18時までには退社。もちろん残業ゼロ

なのに給料は百貨店並み。

 

売上を追うことを止め、「100食限定」とすることで、「社員の働きやすさ」と「会社の利益」の両方を実現している京都の小さな定食屋「佰食屋」。2012年にオープンし、現在は3店舗で1億円を売り上げる人気店です。その経営者の中村朱美さんが、その経営手法を惜しげもなく解説してるのが本書。従業員のインタビューも盛り込まれていますので、経営者だけでなく、働き方を模索している人にもオススメの一冊です。

 

売上を、減らそう。

『どれだけ儲かったとしても、「これ以上は売らない」「これ以上は働かない」。あらかじめ決めた業務量を、時間内でしっかりとこなし、最大限の成果を挙げる。そして残りの時間(人生)を自分の好きなように使う、ということ。』(はじめにより抜粋)を決めたお店。でも決して創意工夫によって売上を伸ばしていくことを否定している訳ではありません。

 

業績至上主義から解放された働き方を増やす

 

地元だけでなく遠く海外からも客が訪れ、毎日100食を売り切り、順風満帆だった佰食屋でしたが、2018年の大阪北部地震と、その後の西日本豪雨で、京都観光が大打撃を受けた時に、50食しか売れない日々が続き閉店の危機に瀕した経験から辿り着いたのがギリギリ低空飛行だけど絶対黒字を出す「佰食屋1/2」というコンセプト。

 

1日50食を売り切りる。
勤務時間は、朝10時から夕方16時。定休日は自由に設定日。

 

『50食を売り上げたら、1日計5万円の売上になる想定で、月に25日営業するとして月商125万円。そこから必要経費を差し引いて残るのが50万円。これを夫婦で一緒にお店をやるとしたら?夫婦二人で朝10時から16時まで働いて、定休日も自分たちで決めて、子供と一緒に出かけることもできる。世帯月収は50万円。そんな働き方が実現します。(P233より抜粋)』

 

中村さんは、この働き方をフランチャイズ化して全国に広げていきたい考えです。

 

今年(2020年)は、新型コロナウィルスが世界中で猛威をふるっていますが、この流行が収まった後の世界のビジネスは、きっと今までとは違ったアプローチが必要となるでしょう。佰食屋の考え方は、アフターコロナの世界でも通用するビジネスモデルの一つとして知っておいた方が良いと思います。

 

今までと違う選択をしてみよう

 

中村さんは本の中で「あなたを苦しませている本当の原因はあなた」と言っています。「いまのあなたは、あなたが重ねてきた月日とあなた自身の選択によって形作られたものだ」そして「今に不満があるなら、これまでのやり方自体を疑ってかからければ、変化は絶対に訪れない」と。

 

今までと違う結果を起こしたければ、違うことやれ!ということです。

何か一つでいい、そうすれば違う結果がでてきます。

それが気に入らなければ、また違うことをすれば良いのです。

 

先が見えない時代こそ、変化を受け入れる柔軟さが求められます。

変化を楽しみましょう。

 

売上を、減らそう。