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今日は立冬。暦の上では、今日から冬になります![]()
「立冬」について、これから始まる冬について、
そして季節のうつろいや、薬膳レシピまで、
立冬について、気持ちよく過ごすエッセンスをまとめてみました。
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二十四節気「立冬」とは
こんにちは。
今日は『立冬(りっとう)』です。
『立冬』とは、日本の季節の目安となる暦『二十四節気』の一つで、冷たく強い木枯らし一号が吹く頃で、木々の葉が色づき、朝の空気がぐっと冷たくなる頃になります。また暦の上では、冬の始まりを告げる節気になります❄️
つまり、
暦の上では、ここからが「冬」。
夏至を境に増えてきていた「陰(いん)」のエネルギーがますます深まっていきます。
春に芽吹き、夏に育ち、秋に実り、冬に蓄え休む。
自然のリズムはゆるやかに巡り、
私たちの心やからだもその流れと共鳴しています。
立冬は、その「休む」流れへの切り替え点。
外に向かっていたエネルギーを、内側に戻していく時季です。
東洋医学でみる「冬」のからだ
東洋医学では、冬はからだの臓腑の中の「腎(じん)」が活発に働く時期とされています。
「腎」は生命エネルギーの源を蓄える大切な臓で、冷えや疲労、老化などとも深く関わっています。
寒さが増すこの時期は、「腎」を守り、温めてあげることが養生の基本になってきます。
無理な活動や夜更かしを避け、体を「休ませる」ことも大切な時期になります。
また、冬は陰陽でいう「陰」が深まる季節。
夜が長く、静けさが増すように、心も内省的になりやすくなります。
焦らず、ゆったりと、自分の内側に意識を向けること。それが「整える」「ためる」「温める」冬の養生になります。
薬膳で整える立冬の食卓
薬膳では、季節に合わせた食事をすることで、その季節、そして次の季節を軽やかに過ごすことができます。
立冬に意識したいキーワードは「温」「補」「潤」。
温:冷えを防ぐ
補:エネルギー(気・血・水)を養う
潤:乾燥から肺や肌を守る
しょうが、ねぎ、にら、かぼちゃなどの“温め食材”や、
黒豆、黒ごま、ひじき、きくらげなどの“黒い食材”は、腎を補う味方です。
豚肉・鶏肉・山芋・れんこんなども、寒さに負けない体をつくります。
飲み物なら、しょうが紅茶や黒豆茶、甘酒などもおすすめ。
冷たいものを避け、温かい食事で「内から温める」ことを心がけましょう。
季節のうつろいを感じる心の余白
立冬を迎えると、空気は澄み、木枯らしが吹きはじめます。
街の灯りがどこか温かく感じられる頃、
私たちの心もまた、静けさやぬくもりを求めはじめる頃ではないでしょうか。
この「うつろい」を感じることこそ、東洋の智慧。
季節の変化に気づき、からだと心を寄り添わせることで、自然と調和した生き方になっていきます。
朝は白湯を飲みながら深呼吸。
夜は湯船にゆっくり浸かり、一日の終わりに感謝を。
そんな小さな時間が、
内側のエネルギーを穏やかに整えてくれますよ。
立冬におすすめの簡単薬膳レシピ
・かぶとひき肉のあんかけ煮
【材料】
・かぶ
・ひき肉
・生姜(ひとかけら)
・出汁(鍋で具材か被るくらい)
(出汁が無ければ水と少しの白だしでも良い)
・塩ひとつまみ
・酒ちょろり(大1くらい?)
・醤油ちょろり(大2くらい?)
・みりん少し(大1くらい?)
・水溶き片栗粉(水、片栗粉、共に大さじ2ずつくらい)
【作り方】
① 蕪の葉を切り落とし、
実は櫛形に8当分に切る。
(皮は剥いても剥かなくてもお好みで)
葉は2〜3cm幅にざく切り。
② 生姜はみじん切りにしておく。
③鍋に油を引いて、生姜を炒め、香りが立ったら、ひき肉を加えて炒める。
④ ひき肉の色が変わり始めたら蕪→葉の順に加え軽く炒める。
⑤ ひき肉の色が変わったら、食材が被るくらいの量の出汁をいれ、塩ひとつまみ、と、醤油、酒、みりんを加えて、煮立たせる。(落とし蓋をすると味が満遍なく染みてよい)
⑥蕪の実が透明になってきて、煮汁が減ってきたら、水溶き片栗粉でとろみをつけて出来上がり!
(とろみ付けは、一度火を止めて、水溶き片栗粉を少しずつ回し入れてゆっくりかき混ぜたあと、再び火をつけて沸騰させたらうまくいきますよ。)
▶︎ 薬膳的効能
・かぶ
→消化を助けてからだをあたためる。頭に登った気を下げる作用で、のぼせや熱のある吹き出物、イライラや頭痛にも効果あり。
・ひき肉
(鶏ひき肉だとあっさり上品な味に。豚ひき肉だと食べ応えのある味に。薬膳的効能も違うので、その時々のからだの声を聞いてお選びくださいね)
・鶏肉
→気を補ってお腹をあたためる。消化吸収が良くてエネルギーを増強させて活動力をつけるので、虚弱体質の人の体力強化にもおすすめ。
・豚肉
→「腎」の働きを補強し、気血を補う。虚弱体質の改善や病後の体力回復など、滋養強壮に。体を潤す働きもあるので、乾燥肌や空咳、喉の渇きにもらおすすめ。
・生姜
→体をあたため、血行促進。胃腸も温めその働きを高めるので、内臓の冷えによる下痢や嘔吐、食欲不振にも◎
さいごに
これからの季節「冬」は、自然が春に備えてエネルギーを蓄える時期。
立冬は、そんな自然が「静」の時間に入る合図。
植物が葉を落とし、動物が冬ごもりの準備をするように、私たちもまた、からだを休め、心を見つめ直してみましょう。
がんばるより、ゆるむこと。
外に向かうより、内に戻ること。
あたため、補い、休ませる…
それが冬を元気に過ごすいちばんの養生です。
静けさの中にある豊かさを感じながら、
冬のやさしい時間を味わい尽くしていきましょう!
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