Le donne italiane nell'arte
(Italian women in art)
「美術にみるイタリアの女性像」
第5課
Una donna che si è fatta apprezzare
(A woman who made herself appreciated)
自分を認めさせた女性
Elisabetta Sirani
腿を傷つけるポルキア by Elisabetta Sirani via DailyArt mobile app (getdailyart.com)
より
エリザベッタ・シラーニ作<太腿を傷つけるポルティア(ポーシャ)>
1664年、ヒューストン(アメリカ合衆国)、マイルズ財団
池上先生:
よく見るとギョッとするような一枚の絵があります。そこに描かれた女性とこの絵を描いた女性にはある共通点があります。
※イタリア語を勉強する時、英語というフィルターに通すと理解が深まる気がしています。英語の勉強にもなりますしね。どちらの言語もまだまだ未熟なので、誤りなどのご指摘大歓迎です!
※テキストには各課で取り上げられる美術品の写真も掲載されていますので、テキスト購入をおススメします。このブログではお二人のトークの部分を記事にします。
池上先生:
先ほどちょっと絵画のジャンルごとのヒエラルキーの話がありましたけど、芸術自体にもこういうヒエラルキーがあったんですよね。昔は例えば、パラゴーネ(paragone)っていう芸術比較論という専門用語を使うんですけど。一番頂点には詩(poesia)があって、そしてその次にmusica、それと数学(matematica)があったんですね。
そして何故かこう建築が美術の分野では一番偉くて、そして一番下のほうにまあ絵画や彫刻があったんですよね。ちょっと美大の教員としては残念な気がしますけれどもね。
さて、マリアンジェラさん、絵画のジャンルの話をしましたから、まあせっかくなので音楽のジャンルをイタリア語でなんて言うのか、ちょっと皆さんに教えていただけますか?例えば、ロックは?
マリアンジェラ先生:
ロック:rock(rock)
クラシック音楽:musica classica(classical music)
軽音楽:musica leggera(light music)
ポピュラー音楽:musica popolare(popular music)
池上先生:
教会のミサなどはどういう言い方をしますか?
マリアンジェラ先生:
Musica sacra.
池上先生:
聖なる音楽ということですよね。
messaに使うからミサということですよね。
マリアンジェラ先生:
Sì.
池上先生:
オペラは普通に日本だとオペラって言っちゃいますけど、これは実はただの「作品」っていう意味ですよね。
マリアンジェラ先生:
Esatto. Anche questo significato opera lirica. Allora indica solo quella lirica.
(Exactly. That term also refers to opera. In that case, it refers only to that kind of work.)
池上先生:
そう、歌劇のことをopera liricaっていうんですよね。
マリアンジェラ先生:
Sembra strano, ma nonostante l'Italia abbia un ruolo molto importante nel mondo della musica, l'educazione musicale non è così diffusa come in Giappone.
(It may seem strange, but although Italy plays a very important role in the world of music, music education is not as widespread as in Japan.)
池上先生:
イタリアは音楽の世界でも重要な位置を占めているのに、日本ほど音楽教育はなされていませんと。
マリアンジェラ先生:
È difficile trovare case in cui ci sia un pianoforte e bambini che studiano privatamente musica. Molti italiani non sanno nemmeno leggere uno spartito musicale.
(It is difficult to find homes where there is a piano and children who study music privately. Many Italians don't even know how to read music.)
池上先生:
実際にイタリアではピアノのある家もそれほど多くありませんし、楽譜を読めない人も多いです。
マリアンジェラ先生:
Ma tutti amano molto la musica.Per noi italiani la musica è un'arte, non una materia di studio.
(But everyone loves music very much. For us Italians, music is an art, not a subject of study.)
池上先生:
マリアンジェラさんは、でもイタリア人は音楽好きで、つまりはイタリア人にとって音楽は学問ではなくて芸術なのです、と話しています。
たしかに日本ほどギターやピアノを弾ける人が多い国はないと思います。日本の中学や高校のブラスバンドやオーケストラのレベルの高さも、世界ではよく驚かれるのですよ。
マリアンジェラ先生:
Viva la musica!
(Long live music!)
池上先生:
いかがでしたか?それではまた次回。
マリアンジェラ先生:
A risentirci.
(See you later.)
※Un passo avanti! もう一歩奥へ!のコーナーで、
かつて絵画にはナンセンスなことに「何を描いたか」によるヒエラルキーがあり、歴史画(pittura storica)はその頂点に位置していました。風景画(pittura paesaggistica)や静物画(natura morta)などはあまり尊敬されていませんでした。
というのがありました。
あの印象派が最初の頃認められなかったのも、こういった背景があったのかもしれませんね。

