冥途の土産 ~il mio cinema paradiso~ 第19回

 

『カッコーの巣の上で』(One Flew Over the Cuckoo's Nest)(1975年)

 

第48回アカデミー賞

作品賞、監督賞、主演男優賞(ジャック・ニコルソン)、主演女優賞(ルイーズ・フレッチャー)、脚色賞と主要5部門受賞

 

監督:ミロス・フォアマン
製作:ソウル・ゼインツ、マイケル・ダグラス

出演:ジャック・ニコルソン
ルイーズ・フレッチャー
クリストファー・ロイド
ダニー・デヴィート

 

前回の『パッチアダムス』で、そういえば精神科病院を舞台にした映画あったなと思いついたのが『カッコーの巣の上で』🎥

ジャック・ニコルソン主演でかなり有名な作品なのだが、観たことがあるのか確かな記憶がないのでDVDをレンタルして観た。

 

ジャック・ニコルソンって役者、他の映画でも観てますが、その存在感が半端ない。

日本で言えば勝新太郎みたいなもんかな?秀吉演じても秀吉っていうより勝新なんだよね。そんな感じで圧がすごすぎです。

 

ただ、今回の『カッコーの巣の上で』は他の演者も個性派ぞろいで見ごたえ十分。

どこかで見た役者だなぁ~とずっと観ていたのですが...

クリストファー・ロイド、ダニー・デヴィートって名前に覚えないですか?

 

クリストファー・ロイドは後にあの『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のドク役を演じた人ですよ!この『カッコーの巣の上で』が初映画出演作だったみたいです。

 

ダニー・デヴィートは後にシュワルツェネッガーと『ツインズ』で双子役を演じたり、『バットマン リターンズ』でペンギン役をやった低身長の役者さんです。

 

監督も凄い。後に『アマデウス』 (1984)で再びアカデミー賞作品賞や監督賞を受賞するミロス・フォアマンです。

 

あらすじ
刑務所から逃れるため詐病によって精神病院に入院してきた主人公のマクマーフィー。向精神薬を飲んだふりをしてごまかし、婦長の定めた病棟のルールに片っ端から反抗していく。グループセラピーなどやめてテレビでワールドシリーズを観たいと主張し、他の患者たちに多数決を取ったりする。最初は患者たちは決められた生活を望むが、マクマーフィーとともに生活をするうちに彼に賛同するようになる。またほかの患者と無断で外出し船に乗せて、マクマーフィーの女友達とともに海へ釣りへ行く。こうした反抗的な行動が管理主義的な婦長の逆鱗に触れ、彼女はマクマーフィーが病院から出ることができないようにしてしまう。(ウィキペディアより)

 

予告編(英語)はこちら👇

 

 

何だかパンフレットを持っていたような記憶がよみがえり探したら...

見つかりましたグッド!

1975年の作品なので、きっとリバイバル上映の時に手に入れたものだと思います。

ひらめき電球ということは、最初観た時は(おそらく私が20代前半)それほど感動しなかったのかも?

 

【パンフレットより】

※ジャック・ニコルソンの隣で膝立てているのがダニー・デヴィートです。

 

還暦過ぎた今となっては、人が人らしく生きることの意味を深く考えさせられる映画でした。

そして、精神科に入院したままの甥のTのことを思ってしまうのです。

「好きな音楽も聴けず、Tよ、お前の見上げる空はどれほどの広さなのか...」と(涙)

 

決して明るい映画とは言えませんが心に残る映画だと思います。

是非ご覧ください。


【見つけ出したパンフレットの表紙】