NHKラジオ「まいにちイタリア語(初級編)」

「めきめき上達! 初級イタリア語」 

Lezione ventuno(Lesson 21) 第21課

 

※イタリア語を勉強する時、英語というフィルターに通すと理解が深まる気がしています。英語の勉強にもなりますしね。どちらの言語もまだまだ未熟なので、誤りなどのご指摘大歓迎です!

 

アンドレア先生:

Ciao a tutti, sono Andrea. Come state? 

(Hi everyone, I'm Andrea. How are you?)

 

カルラ先生:

Ciao, sono Carla. Siete pronti all'allenamento?

(Hi, I'm Carla. Are you ready for training?)

 

佳尉先生:

今回のテーマは受け身のsiと非人称のsiと補助動詞。私やパウロのような特定の誰かではなく、人々が一般的に知ることについて使うのが受け身のsiと非人称のsi。

カルラ先生:
Questa volta vediamo come usare il pronome si con i verbi servili.
(This time we'll see how to use the pronoun si with servile verbs.)

佳尉先生:

今回はこの2つのsiを補助動詞のpotere、dovereと一緒に使っていきますよ。

 

●ウォームアップ Ricardamento(Warm up)

Si può fare una fotografia?

(May I take a photograph?)

 

佳尉先生:

●Punto 1(Point 1)

佳尉先生:

まずは受け身のsiと非人称のsiを使う時の3つのルールを整理しましょう。
 

①どちらのsiも必ず(活用する)動詞の直前に置く。

 

カルラ先生:

Questa regola è semplice.

(This rule is simple.)

 

②動詞とセットになる名詞があるときは、それが単数形な動詞を3人称単数形に、複数形なら3人称複数形にする。
 

補助動詞を使うときは、名詞の単数・複数に合わせて補助動詞を活用させます。

先ほどのフレーズでは単数形のuna fotografiaに合わせて、

Si può fare una fotografia?

potereが3人称単数形になっていました。

 

fotografiaが複数形なら

Si possono fare le fotografie?

(May I take photographs?)

 

③動詞とセットになる名詞がないときは動詞を3人称単数形にする。
補助動詞を使うときは、補助動詞を3人称単数形にします。
例えば、イタリアの美術館で入っていいのかいまいち分からない部屋を見つけて、「入ってもいいですか?」と尋ねるなら、
Si può entrare?

(May I enter?)
entrareは自動詞。セットになる名詞はありませんから、potereを3人称単数形puòにします。

 

佳尉先生:

受け身のsiと非人称のsiを補助動詞と一緒に使う時も、ルールはこれまでと同じです。活用するのが補助動詞になるという点を押さえておきましょう。

 

●Punto 2(Point 2)

佳尉先生:

受け身のsiと非人称のsiは特定の誰かではなく一般的な人。いわばみんなに当てはまることに使います。
 

アンドレア先生:
Quindi si usa spesso per parlare delle buone maniere a tavola.
(So it is often used to talk about good table manners.)

ですから食事のマナーについて話すときによく使うんです。例えば、「スパゲッティを食べるのにスプーンを使ってもいいんですか?」と尋ねるなら、
 

Si può usare il cucchiaio per mangiare gli spaghetti?
(Is it okay to use a spoon to eat spaghetti?)

 

▼補助動詞dovereを使ってみましょう。

日本を訪れるイタリアの人に、「京都市では道でタバコを吸ってはいけないんだよ」と教えてあげるなら?
 

A Kyoto non si deve fumare per strada.
(In Kyoto, you must not smoke in the streets.)
 

●Prima di allenarci(Before training)

佳尉先生:

では、今回もトレーニング前にサプリメントを!

先ほど、

Si può usare il cucchiaio per mangiare gli spaghetti?
(Is it okay to use a spoon to eat spaghetti?)


「スパゲッティを食べるのにスプーンを使ってもいいんですか?」というフレーズを作ってみました。実際のところはどうなんでしょう?

 

アンドレア先生:
In Giappone non è raro che vi portino sia la forchetta che il cucchiaio, vero?

(In Japan it's not uncommon for them to bring you both a fork and a spoon, right?)

佳尉先生:

日本だとフォークに加えてスプーンを出してくるお店、結構ありますよね?

 

カルラ先生:

Ma in Italia di solito non si usa il cucchiaio.

(But in Italy we don't usually use a spoon.)

 

佳尉先生:

でもイタリアでは普通、スパゲッティを食べるのにスプーンは使わないんですか?これは覚えておいたほうがよさそうです。

 

カルラ先生:

E poi c'è un'altra cosa che vorrei ricordarvi.

(And then there is another thing I would like to remind you of.)

 

佳尉先生:

スパゲッティの食べ方についてはもう1つアドバイスがあるそうです。

 

カルラ先生:

Non si devono succhiare gli spaghetti. 

(You shouldn't suck spaghetti.)

 

佳尉先生:

はいはい。スパゲッティのようなロングパスタ、イタリアでは音をたててすすっちゃ駄目なんですよね。これがそばなど日本の麺類の食べ方とは大きく違うところです。
スパゲッティを食べるときはスプーンを使わず、音もたてない。

 

●E ora alleniamoci.(And now let's train.)

▼メニュー1 

①Dove si può mangiare un buon maritozzo?

(Where can you eat a good maritozzo?)

 

②Dove si possono comprare i biglietti della metro?

(Where can you buy subway tickets?)

 

③Si deve aspettare molto?

(Do we have to wait long?)

 

▼メニュー2

①Anche in Giappone si può mangiare una buona pizza? 
ー Sì, si può mangiare.
(Can you eat good pizza in Japan, too? 
ー Yes, you can eat it.)

 

②Si può mangiare il sushi con le bacchette?
ー Sì, si può mangiare con le bacchette.

(Can you eat sushi with chopsticks?
ー Yes, you can eat it with chopsticks.)

 

③A Kyoto si può fumare per strada?
ー No, non si può fumare per strada.

(Can you smoke on the street in Kyoto?
ー No, you cannot smoke on the street.)

 

佳尉先生:

特定の誰かではなく、人々が一般的にしていることについて話すときに使う受け身のsiと非人称のsi
 

カルラ先生:

Non vi dimenticate di fare gli esercizi sul testo.
(Don't forget to do the exercises on the text.)

佳尉先生:

テキストの問題を使ってしっかり自主トレもしてくださいね。

 

アンドレア先生:

Mi raccomando.

 

佳尉先生:

次回はおさらい回です。お楽しみに!

 

アンドレア先生:

Alla prossima lezione.

(Until the next lesson.)

 

カルラ先生:

Buon allenamento a tutti.

(Have a good workout everyone.)

 

※今回のレッスンに出てきた「イタリアではスパゲッティを食べるのにスプーンは使わない」はやっぱり本当だったんですね。

使った方がフォークで巻き取りやすいように思うのですが...?

 

「スパゲッティのようなロングパスタ、イタリアでは音をたててすすっちゃ駄目なんです」ってこれを聞くと伊丹十三監督の映画『タンポポ』のシーンをどうしても思い出してしまします。もの凄い音なんですよ。

海外の人からしたら、日本人のすする音はあんな感じで受け取られてるのかな?

 

 

海外の方が日本の麺を音を立てずに食べているのを見ると、「なんだか食べずらそうだなぁ(思いっきり音立てていいんだよ、日本では)」なんて思ってしまうのは余計なお節介でしょうか?(ってそもそも音立てて食べる習慣ないってことですよねゲラゲラ


UnsplashYeh Xintongが撮影した写真