NHKラジオ「まいにちイタリア語(初級編)」

「めきめき上達! 初級イタリア語」  第1課

 

※イタリア語を勉強する時、英語というフィルターに通すと理解が深まる気がしています。英語の勉強にもなりますしね。どちらの言語もまだまだ未熟なので、誤りなどのご指摘大歓迎です!

 

アンドレア先生:

Ciao a tutti, sono Andrea. Come state? 

(Hi everyone, I'm Andrea. How are you?)

 

カルラ先生:

Ciao, sono Carla. Siete pronti all'allenamento?

(Hi, I'm Carla. Are you ready for training?)

 

佳尉先生:

第1課。改めまして、こんにちは。この講座の講師を務めます。朝比奈佳尉です。一緒に番組を盛り上げてくれるのは、

 

カルラ先生:

Ciao, sono Carla.
(Hi, I'm Carla.)

 

アンドレア先生:

Piacere a tutti, sono Andrea.

(Nice to meet you all, I'm Andrea.)

 

佳尉先生:

これから72回、楽しくイタリア語を学んで行きましょう。さて、このコーナーは以前放送された「メキメキ上達 入門イタリア語」の続編。テーマはイタリア語トレーニング。

 

カルラ先生:

Per imparare una lingua, naturalmente, serve la grammatica.

(To learn a language, of course, you need grammar.)

 

佳尉先生:

ある言葉を身につけるためには、そのルール、つまり文法の学習は欠かせません。でも、それだけでは話せるようにはならないんですね。

 

アンドレア先生:

È importante ripetere l'allenamento finché gli argomenti non sono assimilati.

(It is important to repeat the training until the topics are assimilated.)

 

佳尉先生:

頭でルールを理解したら、今度はそれが体に染み込むまで。練習をしましょう。この講座ではイタリア語を話すために欠かせない項目について、まず文法の解説をし、その後トレーニング方法を具体的にご紹介します。

 

カルラ先生:

E ci sono anche le puntate per il ripasso.

(There are also episodes for review.)

 

佳尉先生:

9課進むごとにそれまでのおさらいもしますよ。毎日コツコツトレーニングを続けていけば、メキメキイタリア語の筋肉がついて、半年後にはムッキムキになっているはず。

 

アンドレア先生:

Poi, se non avete seguito il corso precedente, niente paura, anche voi siete benvenuti.

(Then, if you have not taken the previous course, don't worry, you too are welcome.)

 

佳尉先生:
そうそう「前の講座聞いてないよ」というリスナーの皆さんもご心配なく。最初の二ヶ月でこれまでの内容をしっかり復習しますからね。

 

それでは早速始めましょう。今回のテーマは基礎トレーニング。その1。イタリア語を話すとき、常に意識してほしいポイントを見ていきます。

 

●ウォームアップ Ricardamento(Warm up)

Questa pizza è buona.

(This pizza is good.)

 

●Punto 1(Point 1)

カルラ先生:

Sì, si parla spesso della musicalità della lingua italiana.

(Yes, we often talk about the musicality of the Italian language.)

 

佳尉先生:

イタリア語はまるで音楽のようだなんて言う人もいます。

 

アンドレア先生:

Quindi, se pronunciate le frasi ad alta voce, fare gli esercizi sarà ancora più divertente.

(So, if you say the sentences out loud, doing the exercises will be even more fun.)

 

佳尉先生:

日々のトレーニングも音の響きを楽しみながらやればさらに楽しくなるはずです。

というわけで、発音する時の3つのポイントを見て行きましょう。1つ目は、

 

①「ウ」

この音を発する時は口をすぼめ前に突き出して日本語のよりはっきりと「ウ」。

questa(this)

 

②跳ねる音

zのような子音が2つ並んだら、その前に小さな「ッ」を入れる感じでピッツァ。

Questa pizza

 

③伸ばす音

イタリア語の単語には普通アクセントがついています。多くの単語はそこをしっかり伸ばすのが綺麗に発音するコツなんです。皆さんもちょっとやり過ぎかなというくらい「オ」の音をを伸ばして「美味しい」と言ってみましょう。

buona

 

佳尉先生:

ではここまで見てきた3つのポイントを意識しながら、改めて「このピッツァはおいしい」というフレーズを発音しましょう。2回続けてどうぞ。

 

Questa pizza è buona.

(This pizza is good.)

 

●Punto 2(Point 2)

★La coniugazione dei verbi.

(The conjugation of verbs.)

イタリア語を話す時の基本中の基本「動詞の活用」

 

Questa pizza è buona. 
 

▼essere(be)の活用
sono, sei,  è, siamo, siete, sono

※1人称単数、2人称単数、3人称単数、1人称複数、2人称複数、3人称複数の順

 

▼avere(have)の活用

ho, hai, ha, abbiamo, avete, hanno

 

★Il soggetto(The subject)主語

佳尉先生:

イタリア語で主語に合わせて動詞の形が変わります。ですから、自分が言いたいフレーズの「主語は誰なのか、あるいは何なのか」をまず決めないと文を作ることができません。

 

▼avere fame(be hungry)
 

Hai fame?(Are you hungry?)
Avete fame?(Are you guys hungry?)

 

佳尉先生:

イタリア語で文を作るときは、まず主語は誰かを考える。これをぜひ習慣にしてください。

 

●Prima di allenarci(Before training)

 

佳尉先生:

ではここで豆をひとつご紹介しましょう。

 

Come un integratore alimentare

(As a dietary supplement)

 

佳尉先生:

ちょっとしたサプリメントみたいなものです。リスナーの皆さんは「こんにちは」という挨拶はもうご存知ですよね。

 

Buongiorno.(Good morning. / Hello.)

 

これとセットで覚えたいのが

Buona giornata.(Have a good day.)

 

佳尉先生:

「素敵な一日を過ごしてくださいね」という意味のこの表現、別れ際に使う挨拶です。

 

僕はね、まだ全然イタリア語を話せなかった頃、フィレンツェのパン屋さんでBuona giornata.こう声をかけてもらって、すごく嬉しかったんです。

 

カルラ先生:

Infatti in giapponese non esiste un saluto come questo, vero?

(In fact, there isn't a greeting like this in Japanese, right?)

 

佳尉先生:

日本だと別れ際にこういう事はあんまり言わないですよね。でもこれ言われる側だけでなく、言う側も幸せな気分になるすごく素敵な表現だと思うんです。

 

●E ora alleniamoci.(And now let's train.)

メニュー1 

「ウ」、「跳ねる音」、「伸ばす音」の3点に注意しながら発音

 

①Salute!(Cheers!)「乾杯!」

 

②Amo la cucina italiana.

(I love Italian cuisine.)

 

③Faccio la doccia.

(I take a shower.)

 

④Un cappuccino e un cornetto, per favore.
(A cappuccino and a croissant, please.)

 

メニュー2

主語に合わせて動詞を活用させる

▼essere(be)の活用

①君は→sei

Di dove sei?

(Where are you from?)

 

②旅で出会ったイタリア人夫妻に対して→siete

Di dove siete?

(Where are you from?)

 

▼avere(have)の活用

③ああ、お腹空いた。

私→ho

Ho fame.
(I am hungry.)

 

④友人と一緒に旅行、タクシーの運転手に「急いでいます」

→abbiamo

Abbiamo fretta.

(We are in a hurry.)

 

佳尉先生:

言葉を身につけるには繰り返しの練習が欠かせません。

 

アンドレア先生:

E purtroppo, quindici minuti non bastano.

(And unfortunately, fifteen minutes is not enough.)

 

佳尉先生:

残念ながらこの番組の15分ではちょっと足りないですよね。

 

カルラ先生:

Quindi allenatevi anche da soli con gli esercizi sul testo.

(So practice the exercises on the text on your own as well.)

 

佳尉先生:

テキストには自主トレメニューが載っています。今日の内容がまだ頭に残っている間にやってみてくださいね。

さて、1回目のレッスン楽しんでもらえたでしょうか。
次回からも楽しく元気にイタリア語をトレーニングしていきましょう。

Ciao!(Bye!)

 

アンドレア先生:

Alla prossima lezione.

(Until the next lesson.)

 

カルラ先生:
Buon allenamento a tutti.

(Have a good workout, everyone.)

 

UnsplashMike Bowmanが撮影した写真

 

※テキストには自主トレメニューが載っているんですね。買おうかな?

佳尉先生の過去の講座からするとかなりハードなのでは?

千本ノックみたいなところあるんですよね m(__)m

まさか今年度は大リーグボール養成ギブスなんか用意してないでしょうね...