注目されていた8月の米CPI(消費者物価指数)が発表されました。
結果は、総合CPIが前年同月比3.4%上昇、前月比0.4%上昇。市場予想とほぼ一致しました。
一方、食品とエネルギーを除いたコアCPIは、前年同月比2.4%上昇、前月比0.3%上昇。
コアCPIは前年同月比では、前月の2.5%から低下しましたが、前月比では市場予想の0.2%を上回りました。
ここが少し分かりにくいところです。
前年同月比は1年前と比べた数字なので、前年の物価水準などの影響を受けます。いわゆる「ベース効果」です。
一方、前月比は直近1か月の物価の動きを表します。
つまり今回の数字は、前年比ではインフレがやや落ち着いている一方、足元ではまだ物価上昇圧力が残っていると見ることができます。
では、株式市場はどう反応したのでしょうか。
CPI発表後の米国株は、むしろ上昇しました。
市場が警戒していたのは、インフレが再加速してコアCPIの前年比が上昇すること。
ところが実際には、コアCPIは2.5%から2.4%へ低下しました。
前月比では予想を少し上回ったものの、総合CPIは予想通り。
そのため、「思ったほど悪くなかった」と受け止められた可能性があります。
もちろん、インフレ率はFRBが目標とする2%をまだ上回っています。
今回のCPIによって、利下げがすぐに進むという期待はやや後退し、利下げの先送りや高金利が長く続くことへの警戒も残ります。
それでも、株式市場は「予想との差」を見ながら動きます。
悪材料がすでに織り込まれていれば、実際の数字が想定ほど悪くなかったことで、株価が上昇することもあります。
今回も、そんな市場心理が表れたのかもしれません。
経済指標が発表されるたびに、
「この数字なら買い」
「この数字なら売り」
と考えてしまいがちですが、実際の市場はそんなに単純ではありません。
CPI、雇用統計、FRBの発言などで、短期的には株価が大きく動くこともあります。
だからこそ私は、短期的なニュースに振り回されるより、長期で持ち続けられる投資をしておきたいと思っています。
今回のCPIも、ひとまず市場の反応を確認。
次はFRBがどんな判断をするのか。
短期的な値動きよりも、長い目で市場を見ていきたいと思います![]()