観測初日(1) ~異常なし~





「世紀の天体ショーだからって、講義サボってまで見ることかね」



大学の屋上で寝転び大の字で欠伸をしながら間抜け面をさらしつつ馬鹿丸出し(学力も)で知り合いの男がのたまった。



「知り合いレベルの人間にそこまで言えますかね!?」



心の中を読めるのだろうか、だとしたらもはや人間ではない可能性がある。某研究機関にでも売り飛ばして大金をせしめようか。

いや、逆に廃棄物の処理代を請求…



「お前が俺のことをどう思ってるのか良くわかった、そろそろ決着をつけようかね」



無駄な時

「うっさいんだよお前ら、静かに見ろよ。それともその目くりぬいて何も見えなくしてやろうか」

「出来るもんならやってみろってな」



俺は一言もしゃべってないんだが。



「ほーら、始まるよー」



部長のお呼びが掛かったので俺は空を見上げた。





雲ひとつない空の下





男は女に泣かされ、



男と女は空を見上げた。







あとがき



終わってないのにあとがきとはなんぞやと言われそうですが


あとがきです。




前回から大分空いてしまいましたが、忘れていた訳じゃないんです。ずっと小骨のようにのどに引っかかって気にはなっていたんです。


結局ご飯を食べて無理やり押し込んだ形で胸にそっとしまってたんですが、


最近公演が終了して、その打ち上げの時の酒でごっそり逆流…



すいません例えがアレですね。


一段落ついたので今回久しぶりに再開しました。



次回はなるべく早く掲載します。


ではまた。