太郎とは同じ高校、大学で、在学中はほとんど話したことはなかったけど、卒業後連絡が来て、意気投合。

気が合い、すぐに好きになりました。


でも、太郎は定職についていなかった。フリーター。
しまいには、バイトすらしなくなりました。


結婚を意識して付き合っていましたが、太郎に定職がないことが、ずっとずっと引っ掛かっていました。

太郎のご両親も、とてもいい方たちでした。
一体、あの旅行は何だったんだろう?

旅行から帰ったのは土曜日。日曜日は同い年のカレと会いましたが、なんだか心ここにあらずという感じで、ボーっとしていました。

太郎(カレの仮名)はお酒が好きで、この日もホテルで二人で飲みました。
愛し合いましたが、木村さんと熊谷さんが頭から離れませんでした。

太郎、ごめん…
次の朝、朝食を食べに大広間へ行くと、熊谷さんはいませんでした。
仕事があるということで、朝食前に帰ったみたいでした。

木村さんは何事もなかったかのように、朝食をとっていました。
私は二日酔いで食欲がありませんでした。

「みそ汁だけでも飲んだら?」

向かいに座った木村さんが、優しくそう言いました。