人に見せると、だからどをしたの?。
そう言われてしまう僕の宝物ならぬダカラ物の話なのだが…。
全く骨董市と言う場所は想定外の連続で飽きる事が無い。
思いもよらずな物に出会う連続で、ビックサイトの骨董ジヤンボリーでの事。
知り合い業者のHさんに出会い頭に…今日は何か変な物有りますか?。
僕はHさんに、そう聞いた物だ…。
すると、有るョ~。
さ~ラリー(応酬)が始まった。
そう来なくっちゃ面白く無い。
すると見せてくれたのが木箱に入った麗々しく墨書きで「オランダデルフト焼きの壺」と書いて有る高さ40㎝程の磁器の堂々とした沈香壺(ちんこう・香木入れの壺)。
さぞ高額かと二の足を踏むと、変な品物だから、重いし…。
持って帰るならば安くしておくョ~。
と有り難い市の神様のお言葉。
だけれど。
僕は今さら上品なお屋敷向きな「沈香・ちんこう・香木」壺なんか入りませんョ~。
因みに、ヨーロッパでは香木を蓄えたて居ると言うのは裕福なシンボルで、大邸宅=沈香木=裕福・金持ちと言う公式が成り立つ。
しかしながらと良く々々壺を見ると。
何だが変だ~。
先ず、オランダデルフト焼きと有るが東洋趣味満々で形は其なりなのだが、蓋の飾りの獅子(しし)のはずの動物が狐の様な生き物で、壺の胴体の絵柄がシノワズリーと言う中国趣味なのはデルフト焼きとして有るのは理解出きるが…。
其の絵柄の中に立つ人物がなんとも穏やかに描かれたネクタイをした、どの様に見ても清人(しんじん・中国人)には見えない人物なのだ…。
不思議だ?。
何でオランダの焼き物の柄を中国趣味にして、コピーした其を再度オランダ柄に引き戻したのか?。
まるで意味が解らない。
二重背立の典型例では無いか?。
こんな変な物見た事無い。
年代は1627年の此方ては江戸初期と言う古さで疑問符たらけなのだが実に面白い。
価格依り価値が優先と言う事で、家に持ち帰るのが重かった~。
此又、市の重(想)いで~。
今見るたびに頭に疑問符が溢れる。
1627年のジヤコブ・スピンカーさん有難う御座います。
壺の底のJPのサイン素敵です。
多分考えるに壺の柄のオランダ人は貴方がモデルの自画像では無いでしょうか?。
2019年1月15日
ー終わりー
ルームカフェ美和
自由空間しおん TEL03-3782-1546