尾川永次のブログ -289ページ目

尾川永次のブログ

小説、ポエム、旅日記などなど徒然なるままに行きたいと思っています

洋画ばっかりだなと言われそうなのでたまには邦画のご紹介を。
ただ邦画それなりに面白いのですが、すごく面白いとなるとアニメになってしまいますね。
その中でも珠玉の作品と言われる「サムライセブン」です。
2004年のGONZO作品で2010年に舞台化されています。

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NHKの深夜に放送してたので御覧になった方も多いかと思います。
何度観ても本当に面白い作品ですね。
全26話と長いのがたまに傷ですが一度観だすと多分止まらなくなると思いますよ。


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原作は黒澤明監督の「七人の侍」ですが侍を集めて村を脅かす野武士を倒すといった
原型くらいしか留めていません。
なんせ侍ものなのに未来的な兵器や空に浮かぶ城が出てきたりとファンタジーな世界感で
構成されています。

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とにかくストーリーは面白いですしキャラクターも魅力的で観ていて飽きないですね。
まじお薦めです。

こちらのお方がカ主人公のカンベエ様です。
とにかく強い、カッコいい。
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           男気たっぷりシチロージ


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   ドタバタ機械侍のキクチヨ。           修行中のカンシロウ


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村を守る為侍を集めたキララと悪役のウキョウ

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変人ゴロベエ              真っ直ぐなヘイハチ

      
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      クールなキュウゾウ

メカデザインは知る人ぞ知る小林誠さん。
キャラデザはこれまた好きな
草彅琢仁さん。
個人的にはこれだけで十分なんですけどね。(笑)



    スコットタント 14

「まったく、タキはのんきなんだから」
呆れ顔のメイルにスコットタントは冷静な声で言った。
「いや、タキが正しいのかもしれない」
「え?どう言うことなの?」
「あの大きな木に僕達を攻撃する気持ちが無いからだよ。だからタキは慌てていないんだ」
「そう言えば誰も怪我してないね」

スコットタントは振り向くと木に向って歩きながら語り掛けた。
「僕は太陽の光で動く事ができますが皆はずっと此処にいたら生きて行くことは出来ません。
 勿論僕もいつかは止まってしまうでしょう。そうなればあなたはまた一人になってしまいます。
 今僕達を留めてもやっぱり一人になってしまいます」
「それでもいい。少しの間でも誰かが居てくれればそれでいいんだ」
「その場凌ぎの方法なんて駄目です。それでは貴方はいつまでも寂しいままです。
 どうしてこんな事になったのか話して下さい。お願いします」
思いを込めて話すスコットタントの言葉に大きなガジュマルの木は深呼吸すると辛い
思い出を語り出した。

「かつて此処には大きな森が在った。大地と共に生きていた人間や動物達や森の精霊達が
 楽しく暮らしていた。だがやがて人間の文明が発達すると彼等は森を開き畑に変へ大きな
 火を使うようになった。だが木を根こそぎ切り倒し、大地を掘り返し鉄を作るようになると
 川は干上がり大地が枯れていった。すると人間達は此処を出て行った。勝手の仲間達を
 切り、勝手に荒れ野原にして、勝手に出て行った。動物も精霊も森から消え、俺は一人ぼっちに
 なった。木の仲間がたくさんいた。俺の身体をリスや子供たちが登った、俺の身体に寄り
 添って小鳥や若者が愛をはぐくんだ、俺が作った木陰で老人が昼寝をしていた。俺の作る
 木の実を動物たちが食べた。俺はずっと、ずっとみんなと仲間だと思っていた。皆の役に
 たっていると思っていた。でも俺はここに残された。俺だけが残された。寂しかった。本当に
 寂しかった。暗い夜に一人で星空を眺めている俺の気持ちがお前達に分かるか?」

大きなガジュマルの木か堰を切ったように溢れ出た
深い悲しみがスコットタント達の胸を
しめつけた。


         スコットタント 13

その声にスコットタント達全員が振り向き、大きなガジュマルの木を見た。
「うわー、オークだ!」タキがその大きな目と口に思わず声にだしていた。
「そうでは無いようですね。オークなら歩けるはずですから」
チキが冷静に分析した横でメイルは大きな木から別の何かを感じていた。
「何だろう?沢山の心を感じるよ。沢山の命を感じるよ」
「どうやら森が在った頃の精霊達がこの木に宿り眼や口や腕のような根を持ったようですな」
チキの言葉に頷いたスコットタントは大きなガジュマルの木に向って言った。
「この根っこは貴方の仕業ですか?」
スコットタントに問い掛けに大きなガジュマルの木が答えた。
「そうだ」
「どうして僕たちをとうせんぼするのですか?」
「もう一人にはなりたくないからだ」
「でも僕たちはこれから旅に出なければならないんです」
「そうよ。これから果てしなく遠い所へ行くんだから邪魔しないでよ」
「ま、一人になってしまう気持ちは分からなくもないけどさ」
メイルは怒りながらタキは呆れ顔で言ったが大きな木は更に怒り満ちた声で叫んだ。
「お前達に何が分かる!絶対に行かせやしない」
辺りを囲っている根っこは更に高く伸びた。
「どうやら聞く耳は無さそうですね」
チキはスコットタントを見上げて言った。
するとメイルがスコットタントが通れそうな根の隙間を見つけた。
「タント、あそこから」
「チキ、タキこっちだ」
スコットタントの声と同時に全員が隙間に向って走り始めた。
だが後少しのところで新たな根が下からそそり出るとスコットタント達は完全に
逃げ場を失った。
「諦めるんだな。お前達はずっとここにいるんだ!」
メイルは今にも泣き出しそうな顔でスコットタントに言った。
「タントもう駄目だよ。チキとタキだけでも上から」
「我々だけでは隠れる場所のない平原では隼やフクロウに襲われたらひとたまりもないでしょう」
チキが目を閉じ力なく頭を振った横でタキが拳を握り締め悲痛な顔で呟いた。
「だめだ、チキと一緒に鳥に食べられるなんておいらには耐えられない・・」
そんなタキにメイルが訊いた。
「何で?」
「チキと排泄物で合体するなんて、想像しただけでも・・」
“ポコ!“
メイルがタキの頭をはたいて言った。
「今はそんな心配している場合じゃないでしょ!!」
するとタキは腕を組み地面に
眼を落とすと神妙な顔で呟いた。
「ところでタントが排泄物を出すとしたら鉄製なのだろうか?」
と、言って眼を上げると眼の前に半眼で睨みつけているメイルがいた。
「あたいが今ここでタキを排泄物に変えてあげる」
「あははは。冗談だよ、冗談」
タキは
目一杯の作り笑いで後ずさりした。