ショートストーリー 「雨は嫌いだ」俺は雨が嫌いだ。 雨が俺を憂鬱な気分にさせるからだ。 女との分れを思い出すからだろうだって。 今度下らない事を言ったら右足の小指に噛み付くぜ。 「ちっ、雨かよ」 「お、カラスも濡れでやがるぜ」 戸を開けて二分、悩んだあげく俺は用をたしに外に出た。 外でやらないと同居人がうるさいからだ。 まったく細かい事を気にする奴だ。 「くんくん、前回はここか」 俺はさっさと用を済ませ部屋に戻るといつもの様に 細かい事を気にする神経質な同居人に言った。 「何か食わせろよ」