よし子と冷凍コオロギ | 302号室のヘビとトカゲとヤモリたち

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レオパ、フトアゴ、アオジタ、ノギハラバシリスク、コーンスネーク、ニホンヒキガエルたちとの楽しい生活

 うちのレオパたち、冷凍コオロギを食べるようになったんですよ。ほんの2ヶ月くらい前からです。それまでは、とくによし子は活きコオロギじゃないと絶対に絶対に、絶対に食べませんでした。
 2ヶ月くらい前、ユールとスノークのために解凍したコオロギを、何の気なしにケージの中のよし子にホイホイと見せてみたんです。するとタッパーから飛び出てきて、ガラス越しにアタックしてきたんです。「うそ、まさかよし子、食べるのかい?」とケージを開けて、ピンセットで目の前に持っていくと……
 パクッ! と勢いよく食べたのです。
 それからというもの、まったく普通に冷凍コオロギを食べるようになりました。びっくりです。
 というかもしかしたらもっと前から、実はあげれば食べたのかもしれません。ぼくが勝手に「うちの子たちは活きコオロギしか食べない」と思い込んでいただけかもしれません。でも、最初の頃は間違いなく食べなかったんです。そりゃあもう頑なに食べませんでした、活きコオロギしか。
 
 エサ待ち顔のよし子。期待に胸を膨らませ、目が真ん丸になっています。
 
 ぼくが床に座って用意しているのを静かに見守るよし子――ではなく、そわそわうろうろしながら「はやく、はやく!」と急かすよし子。
 
 ケージを開けるとこの通りです。みのるもこんなふうに身を乗り出してきますが、よし子は放っておくと普通に外に出てきちゃいます。
 
 勢いよく食べるよし子。パクパク、パクパク。
 
「ふうう、おいしかったです」の顔のよし子――ではなく、となりのケージのみのるに食べさせているのを見て、「わたしももっとたべたいです」とドタバタしているよし子です。
 
 
 ところで飼育9年目にしてなぜ活きコオロギだけではなく冷凍コオロギも食べるようになったのかについてですが、もしかしてもしかして、飼い主のぼくが歳をとり、手がぷるぷると震えるようになって、それがいい具合に冷凍コオロギを揺らし、食欲をそそる動きになったとか……?
 そんな! ひどい! まだそんなに震えない!