ここのところ、コーンスネークの大吉はシェルターに籠ったきりで、まったく姿を見せませんでした。
大吉は脱皮が近づいてくるとそのようになります。その間は姿をまったく見せず、ぼくとしてはなんとも退屈です。やっぱり一日に一度くらいは姿を見たいものですからね。
かれこれ10日くらい、シェルターに籠ったきり、一度だって出てきません。水を入れ替えるためにケージを開けても、「大吉、元気か? ちゃんと生きてるか?」とシェルターをコンコンしても出てこないし、なんの反応もありません。
ちょっと心配になってきたんですよ。
大吉はもう11歳と高齢だし、去年は巨大な尿酸結石が尻を塞ぎ、長期の便秘をするという事件もあったし。
いくら脱皮の準備中はシェルターに籠りっきりになるといったって、こんなにも姿を見せないものだったっけかなあ……たまには水を飲みに出てきたりしてなかったっけかなあ……もしかして……もしかして。もしかして、シェルターの中で、大吉……
ふとそんなことを思ったらもう居ても立ってもいられず、「大吉! 大丈夫か、大吉!?」と、シェルターを持ち上げてみたんです。
すると……!
脱皮直前の真っ白の目をした大吉が、「んあ~?」って感じでぼくを見上げたんです。そして眠っているところを邪魔されてイラッとしたのか、軽く「シャーッ……!」と言ったんです。
「よかった……大吉、無事だったか」
大吉は、ホッと胸をなでおろすぼくなんか知ったこっちゃないようで、めんどくさそうに水入れに体を伸ばし、水を飲み始めました。ゴクゴク、ゴクゴク。ゴクゴク、ゴクゴク、ゴクゴクゴクゴク、ゴクゴク、ゴクゴクゴクゴク、ゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴク、ゴクゴク。
すげえ飲むじゃん! めちゃくちゃ飲むじゃん! めちゃくちゃ喉が渇いてたんじゃん! そういうことだったんなら起こされてよかったじゃん!「シャーッ!」なんて言ってたくせに!

で、昨夜、無事に脱皮を終えました。

毎回のことですが、大吉は脱皮を終えると、とたんに元気に動き回ります。たぶん、大仕事を終えて腹ペコなんでしょうね。
にょろにょろにょろにょろ動きまわり、シェルターに入ったり出てきたり、

このときなんかシェルターに入ろうとしているときに気が変わったのか、体は入ろうとしているのに頭は出てこようとしてるんですよ。

自分の体がいまどうなってるのか、自分でもわからなくなってるんじゃないでしょうか。

そんなわけで、脱皮を終え、元気な大吉が復活しました。
すごくエサを欲しがっていたけど、昨夜は我慢して一晩体を休ませ、今夜、食べさせてあげます。

大吉、久しぶりのご飯、楽しみだな!