302号室のヘビとトカゲとヤモリたち

302号室のヘビとトカゲとヤモリたち

レオパ、フトアゴ、アオジタ、ノギハラバシリスク、コーンスネーク、ニホンヒキガエルたちとの楽しい生活

 先日はまさかの「梅、コオロギ飽きた問題」が勃発しましたが、よし子は相変わらず「コオロギ大好き、コオロギがあれば何もいらない、コオロギ=人生」という状態です。
 

 我が家でいちばん長く暮らしているよし子は、とうぜん我が家でいちばんコオロギを食べています。
 ざっと計算したところ――
  2014年8月28日に我が家に来たよし子は、今日で515週間を過ごしていて、たとえば一週間に10匹のコオロギを食べてきたとすれば、今日までに5150匹をその腹に入れたことになります。改めて考えるとすごい数ですね!
 

 そんなにコオロギを食べて食べて食べ続けてきたのに、今日もこうしてコオロギを食べられるとワクワクしています。そうかそうか! いま食べさせてやるからな!
 

 相変わらず勢いがすごい。一匹めの空振りのときも全力です。本当に本当に好きなのが伝わってきますね。
 

 食べ終わっても、こうしてこちらの様子を窺っています。もしかしたまたもらえるかもしれないと思っているのかもしれません。まあ、もらえないんですけどね。
 
 二週間くらい前から、梅の食欲がイマイチになりました。
 

 コオロギを見せてもいつものような反応がなく、めんどくさそうにちょっとにおいを嗅いで顔を背けたり、タッパーに引っ込んだり。
 しつこくコオロギを顔の前でふりふりすると、すごくめんどくさそうな顔でやっと食べたり、けっきょく食べなかったり。
 最初の頃は「たまたまかな」とか「脱皮が近いのかな」とか思っていましたが、二週間もそんな状態が続き、拒食かもしれないと思うようになりました。
 

 梅はこれまでの人生の中で一度も拒食をしたことがありません。あのガリガリに痩せていたときでさえ、エサはしっかり食べていたんです。
 体の色も戻り、肉づきもしっかり回復してきた今このときになって、なぜ? 年齢的にもう若くないし、拒食は怖すぎます。
 
 どうしよう……
 ちょっと本格的にオロオロしはじめた一昨日の晩。またコオロギに見向きもしてくれない梅に、試しにミルワームを見せてみようと思いつきました。
 タッパーの中からかったるそうな顔を向けている梅の目の前に、ポトッとミルワームを落とすと……
 

 なんと! 眼をカッと見開き、機敏な動きでタッパーから出て、パクッと食らいついたのです!
 そして一気に捕食本能に火がついたのか、続いてコオロギを見せるといつもの勢いで飛びかかってきました。おいおい、まさか……拒食ではなく……
 コオロギに飽きただけだったってか!?
 
 一昨日に続き、昨日も同じようにして食べたので、まあとりあえず拒食ではなかったと安心しています。それにしても……そうかー……コオロギ、飽きたかー……
 今の時期はたぶん活き餌の配送はしてくれないと思うので、たとえばシルクワームとかデュビアとか、コオロギ以外のエサの入手は難しくなっています。しばらくはミルワームで食欲に火を点け、その勢いでコオロギを食べさせる方向でいこうと思います。
 ノギハラバシリスクの野木原くんのためだけに育てていたミルワームでしたが、育てていてよかったー。
 
※ミルワーム画像出ます。
 
 

 大人チームと子供チームに分かれてカボチャを食べるミルワームたち。なぜ分かれているかは不明です。おそらくたまたまです。
 ミルワームにはカボチャや人参、小松菜、それからコオロギフードをあげています。
 日に日に粉のようなフンがプラケの底に積もってくるので、週に一度、豪快にドバっと捨ててきれいにしています。
 細かい世話はとくに必要ないと思いますが、フンがあまりに蓄積すると、底のほうで固まって、強烈なアンモニア臭が発生することがあります。一度やってしまいました。
 
 それにしても、うーむ……
 レオパを飼うと決めたとき、「爬虫類飼育とは、平行してエサ昆虫も飼育することだ」と覚悟をしましたが、本当に昆虫だらけになったなあ。
 
 なんかパッとしない天気の日が続いています。気温が高くないのはいいですが、やっぱりぼくは気温が上がろうともよく晴れた日のが好きです。洗濯物がバリッと乾きますからね。そうするとすごく気分がいいのです。
 

 ユールもなかなか太陽の光を浴びることができずにいますが、機嫌はいいようです。そうそう、来月はユールの誕生日があります。またお祝いをしないと。
 

 小松菜を出せば出すだけ食べるユール。わんこそばならぬわんこ小松菜です。
 
 メラウケアオジタトカゲのスノーク。
 
 スノークのお腹が長いのはもはや周知の事実ですが、ふと、ぼくが思っている以上に、スノークのお腹は長いのではないかという気がしました。

 

 こんなに長かったか、スノーク?
 

 こんなにこんなに長かったか?
 
 でもまあ、長かったのでしょうね。毎日ふつうに見ているから慣れているだけで、ふと改めてしっかり見ると、やはりすごく長いのでしょうね、スノークのお腹は。
 

 今日は野菜だけあげました。人参、カボチャ、オクラ。

 明日は日曜なのでコオロギをあげます。そういえば果物を最近あげてなかったなあ。何か買ってくるか。

 

 食後のスノーク。
 

 スノーク自身はいたって普通にしているだけだと思いますが、見ているこちらからすると、やっぱり面白いというかなんというか、変わってますよねえ。
 
 スノークが頭と尻尾の先を出してミズゴケにくるまっていたので、見ていたら、
 

 果物かなにかを期待したのか、こちらに向かってきました。
 

 どんどんどんどん迫ってきたので、「もしもぼくが昆虫のように小さかったら。あるいはスノークがゴジラのように巨大だったら」という目線になって、スノークに食べられるその瞬間に見る光景はどんなものなのか想像してみました。
 
 大怪獣の口。巨大な口! こいつが大きく開いたとき、ぼくは……
 
 ああ! 大怪獣の目がぼくを見ている。狙いをつけられた! そして!
 

 すべてが大きなものに包まれました。これが最後の瞬間に見る光景のようです。ぼくは食べられたのです。

 
 こわいですね。