私個人として
年配の身内の片付けは
4回目。
それを経て感じてきた事をご紹介します。
自分の変化に敏感になること
取っ手のとれる新品のフライパンや鍋。
収納にはとても便利だし
この数だけあれば
料理に困る事もない。
なのに
じゃ使うか？と言うと
使わない。
その理由は・・・
母は、手の親指を使うと
痛みが出る
そして、力も入らない
さらに
片手でフライパンや鍋を持つ事が
苦痛な状態。
ずっと持ち続けて
「いつかの時に」
と新しいフライパンや鍋を使う
「その時」を待ちすぎて
機会を逸してしまいました。
そのため
使ってもいないのに
捨てることになりました。
母の手が
今のようになったのは
もう数年前の事。
だったら
その時に見切りをつけて処分しておけば
これ以外の使っているお鍋やフライパンを
使いやすい状態で収納もできたのに・・・
と思いました。
人は常に同じではなく
気持ちも体も変化しています。
その状態に合わせて
モノの持ち方やモノ自体も
変化させていかないと
暮らしにくさを感じながら
小さくなって暮らさなければならなくなるな
という事を痛感しました。
気持ちを優先する事
仕事をしながらの実家の片付け。
時間をうまく使わないと
片付けは出来ません。
そして
母が出来る事と言っても
そんなにシャキシャキ動けるわけでもないので
手伝いが無ければ
片付けは進みません。
そのために
時間がある日の午後２時間だけ
とか
時間を区切って
母の家の片付けをしています。
先日は、高い場所のモノを
確認しながら
不用品の処分をしました。
そこで出てきたのは
未開封のカセットコンロ
未開封の保温機能の付いた
お鍋
古すぎて
梱包に使われていた輪ゴムが
びよ～んと貼りついて
ちぎれてしまっています。
これらを買う時は
きっと
これを使って
こんな風に家族で鍋を囲んで
楽しく食事をしよう！
なんて考えながら
購入を決めたと思うのですが
買ったその気持ちを大事にしなかったために
結局、存在すら忘れられて
１度も使わないままに
不用品となってしまったんですよね。
お金もそうですけれど
その「楽しい！」
を味わえなかったことも
もったいないかな
なんて思います。
どんな時でも大丈夫！の精神いらない
母がため込んでいたもの
（ほかにもまだまだありますが
）
お菓子を入れる入れ物やお盆。
昔は、お客様がいらしたら
しょっぱいお菓子と甘いお菓子を
詰め込んで
お出ししたりもする機会もありましたが
今は、お茶ですら
ペットボトルでお出しする方が
飲み残しても
お持ち帰りいただくくこともできるし
お出しした湯のみ茶碗を洗う手間も不要だし
感染症に不安もないので
良いかもしれないと思う時代。
何をするために？
と思えるケース類。
期限をかなりすぎてしまった
粉類など。
どうしてこんなにため込んだのか・・・
とため息も出ます。
どんな場合でも
対応できるように
という気持ちは
とても大事だとは思いますが
無ければ無いで
何とかしようという気持ちでいる方が
毎日の暮らしは
もっと楽になるのに
と思います。
まだまだ、処分しなければならないものは
たくさんありますが
全体を見るだけで
倒れそうになるので
一括りだけ片付けよう！
という気持ちで
望んでいます。
おとな世代は
自分の時間も大事だし
自分の体力もどんどん落ちてくる中での
実家の片付けは
それなりに大変です。
せめて、自分のときには
家族の時間を使わないように
大変な思いをさせないように
していけるように
そして何より
自分の限りある時間が楽しく過ごせるように
今から整えておきたいと思います。
皆さんの力と勇気になれると
うれしいです。
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