先週から半日だけだが職場復帰しヨロヨロの必死のパッチで体を慣らしている
あまり交流のない看護師から復職おめでとうとのLINEを貰ったり、指導係をした後輩や同僚からも無理をせずボチボチ働いて、と優しいLINEを貰ったり有難い限りである。
化学療法を終えた今、思うのは周りのサポートや優しい支えがなければ乗り越えるのは難しいということだった
特にキツい症状を相談すると直ぐに診察して薬を出し、愚痴を聞いてくれた南くんには世話になった。南くんの対応でどれだけ救われたか知れない。
『俺が出来ることなら、何だってする。だから元気になって帰ってきて。』その言葉通り、化学療法中の副作用の医学的フォローはほぼ、南くんに頼り乗り越える力に出来たのだ。
復職の挨拶がてら、診察をしてもらうと『無理せんでね。ボチボチだよ。』と言った彼に『ありがとうね。先生が相談に乗ってくれなきゃ、乗り越えられなかったよ。ボチボチ体を慣らしながら元気になって恩を返すから!』と言うと、南くんは軽く笑いながら何度か頷いた。
復職したものの、就業制限があり半日働く中、医療行為は禁止、入居者の体を支えたり体位を変える力を要するものも禁止。可能な業務はデスクワークと看護補助的な作業しかない。とはいえ、現場を回しながらデスクワーク的な管理業務も兼任していたので半日であればソコソコ急がしめである。
貧血もありセーセー、ヨロヨロしながら急がしめの棟を回り補助業務をするアタシに『無理せずユックリしてください。Nさんは居てくれるだけでいいんです。』そんな嬉しい事を言ってくれる後輩もいる
疾患は違うがアタシの後に働きながら化学療法を始めた看護師にも会った時に
『Nさん、元気になられたんですね!』と言われたので『うん、元気になったよ。あなたも大変だろうけど元気になるんよ!アタシも元気でい続けるから。ね!元気になるために気張るがね!』『はい!』と励まし合った
あまり交流はない看護師さんだがこれから長い療養期間に入るようなので、化学療法仲間として声を掛け合っていけたらと思っている。
当たり前のように元気バリバリ、体力モリモリで生きてきたアタシは、今はヨロヨロでヘロヘロな毎日であり、全身の毛はほとんど抜け落ち若き瀬戸内寂聴さんのようになっている。
でもこの姿は格好の生きる教材だと思っているので、ウィッグで頭髪ないツルツル頭を隠さず、ケア帽子で勤務し後輩にはそれも取って見せている
『化学療法、抗がん剤の強さは種類にもよるけど、大体外観はこうなるし、副作用も強い。二人に一人は癌になる世の中ではあるけど、早期発見、治療が出来るよう自分の体を労りなさい。無料検診は面倒臭がらず受けるんよ』そう言っている。
アタシの大切な経験値を1日1日積み重ねて、看護師的にも人間的にも進化し成長していくことがサポートしてくれた皆へのお返しなんだと思っているのだ。