先日、ホーチミンが夜勤で不在だったので副作用の残るなか、必死のパッチで義母に夕食を持っていった。認知症まっしぐらの90直前の義母はアタシには到底理解できないような、自分に都合良く歪曲した不思議発見のようなことを並べ立てることが多く体調が万全でないと話し相手にならない。


『○さん、母ちゃん、明日市役所に介護保険のことを聞きにいこうと思う。あと、母ちゃん最期は家で迎えようと思ってる。それでいいよね❗』

また面倒くさいことを言い出したもんだ。誰かからの情報を自分の都合の良いものに書き換えて理想の看取りを描いているのか。


介護保険とは一言で言えば支援が必要な人を介護度や支援度を判定し、判定されたもので国から支援や介護に対する補助が受けれるもの



だがしかし、駄菓子菓子だ、義母は保険と名がついてるので『生命保険』の一種と勘違いしてる風の言葉を所々に匂わす。
ホーチミンから生命保険やガン保険を勝手に解約して叱られて、再度保険に入ろうとしたが年齢制限で入ることは叶わず意気消沈の日々だった。何をどう捉えたか介護保険を年齢制限無しの生命保険のように考えて、何かの時には降りたお金を足しにせねばと言うような意味不明な事をチラチラ言う。


大体だ、多少の認知症はあるが日常生活には大した問題はないし隣には息子夫婦が住んでいて特段、ヘルパー等の支援は不要な状態で利用するとしたら本人が年寄りが行くところだからと散々敬遠しているデイケアの利用くらいだ。
それも介護ではなくかなり低い支援での評価を受けるだろう。


だがアタシが説明してもそれを理解する能力がもう義母にはないので

『介護保険の事はアタシは専門じゃないから、市役所の人に説明してもらって。

それと家で最期を迎えられるってほど死ぬのは簡単なことじゃないから。

具合が悪ければ病院に行くだろうし、家で見れないなら施設ってこともある。老衰で穏やかに自宅で死ねるなんて、お母さんが考えるほど簡単なことじゃないからね。それはアタシは約束できん。』

大体だ、85歳まで働いていたせいで贅沢していて、いざ年金のみの暮らしになったら金欠になり施設には入れないと一人で騒ぎ立てる。
義父が残していた資産や貯蓄も底をついてしまったのだろう。

だけどさ、持ち家でアタシたちからの家賃収入と年金、夕食はアタシからの提供で何でそんなに金が足りないのかアタシにはそれが理解できないよ。
金欠を言いながら着払いで数万の品物が届いたり、高いワタミの宅食を取っても食べずにホーチミンに渡したり、言うこととやることがチグハグすぎて話にならん。

とにかく市役所にはホーチミンが夜勤明けで帰宅してから連れていくので自宅で待機しておくように説明しアタシは帰宅したホーチミンに母屋へ行くように言った。
ホーチミンが母屋に行くと義母はおらず。ホーチミンが『母ちゃん、居らんがよ。』

あれほどタクシーで行くなと言ったのに、金欠だというくせに意味わからん事をしてからにとアタシは天を仰いだ。
しかもだ、市役所で説明を受けても一人じゃ理解も記憶も出来ぬだろうに。。。


何て日だ ムキー ではなく  何てBBAだ❗ムキー である。


マッサージを予約していたアタシを送ろうと一時間半後、駐車場から車を出すと家の回りの道を往来する婆さん発見👁️👁️
義母の散歩コースを往来しているため、ホーチミンは『母ちゃんけ❓️』とアタシに言うがアタシは裸眼で視力が0.1  現在抗がん剤に副作用で更に視力が低下しているためよく見えない。

『よく見えんけど、背格好とコルセットをしてるのをみればお義母さんのような。。。でもあんな黄色のシャツ着てるのみたこと無いけどねぇ』と首をかしげたがホーチミンは車から降り老婆の背後から『母ちゃん、母ちゃん❗』と呼び掛けた。振り向いた婆さんは見知らん婆さんでホーチミンはアタシに『おぃ(俺)が恥をかいたやないか❗』と笑いながら逆ギレ

『間違いました、すみませんて謝ればしまいやろうに』と言うと『謝らんかった。謝らんで車に戻ってしもうた』


それは知らん。


アタシを送り届けもう一度母屋に行くと、義母は家にいて自分で市役所に行った訳でもなく、介護保険のこともスッパリ忘れていて『何の事ね?』状態だったらしい。



ドンだけ振り回すんか。アタシらは夏フェスの観客が振り回すタオルか。


抗がん剤の点滴より、どっと疲れたわ。