鹿児島からの距離は福岡と大差ない長崎なのだが、実際たどり着くまでは複数の乗り換えが必要で、交通事情のトラブルへのストレスや時間に追われる乗り換えはアタシにはかなりのプレッシャー

それでも生 真壁刀義選手を観たい、試合の空気感を味わいたいアタシは七時半に自宅を出発
愛しい推しへのエネルギーは桜島のマグマを凌駕する勢いだ。


鹿児島の新幹線ホームは上りと下りの2つだし、なんて言ったて地元。ここで躓くことはあり得ない。颯爽と車内に乗り込み博多まで優雅な新幹線の旅が始まった。博多は終点ではないため、乗り換え停車の3分間で降りなければ次は広島まで止まらない。そうなると熊本を過ぎた所でアタシの気はそぞろ。
博多で無事降車し、けぇこちゃんと落ち合うだけだ。


四年ぶりのブランクがアタシの脳みそをスカスカにしたのだろう。
落ち合う場所は新幹線構内の『待合所』

鹿児島の新幹線構内の場所はホームからエスカレータで降りた場所の一箇所だけだが、東京からの新幹線が入る九州の玄関口の博多駅の広さと人の数に合わせた待合所は至るところに散在している。

いつもは博多駅に行くときは必ずハミーが先導してアタシを待ってくれているため、落ち合うのに迷ったことなどなかったが基本移動は車のけぇこちゃん、そして博多駅はハミーに丸投げしていたアタシ


その二人が存在する待合所ですんなり落ち合えるとしたら、それは前世どころではなく前前前世からのソウルメイトだ。(アタシは前世ではけぇこちゃんの妹だったらしい←霊能師鑑定により)


まずはアタシが先に到着。ホームからエスカレータで構内に降りた最初の並ぶソファに腰を下ろし暫しけぇこちゃんの到着を待つ。
10分後、けぇこちゃんが下関から到着。
そして構内に降りけぇこちゃんが一番近しい待合所に行き、アタシを探す。


アタシが居るわけない、別の待合所と待合室をグルグルと南マグロのように周回する。


『◯ちゃん、ドコにおる?』

『待合所のトイレの真ん前』

しかしけぇこちゃんが周回する待合所の近くにトイレはない。
それなのにアタシは見つけやすいようにとトイレの真ん前で仁王立ちで暫し立ち尽くす。


おかしい。あのけぇこちゃんと落ち合えないのは、もしかして。。。
待合所が散在してて別な所で待ってる??←御名答!


アタシは無意識に構内中央に向かって走り出した。
ラグビー日本🇯🇵初戦のような爆走だ。


構内で待ち合わせをするなら何故、精算所など1つしかない場所の前にしなかったのだ、アタシ!
キョロキョロしながら爆走しながらするアタシに、オジサンが話しかける。
『奥さん、すいません。出口はどこだろう。』

『は?出口ち、行きたい場所によって出口は違うんですよ。駅員さんに聞くのが一番じゃよ。』とオジサンを駅員さんの所へ誘うが
『あ、これだかも。』と人の波に押されオジサンは雑踏に消えていく。


『何なんだ、あのおっさん。。。』呆気に取られたがこんなことに時間をとってる場合ではない。
前世の姉をめがけて、アタシはラインでけぇこちゃんの位置を確かめながら何とかゴール!!




そして汗だくで長崎行きの特急&新幹線、リレーかもめに乗車する。
リレーかもめは武雄駅で乗り換えなのだがホーム隣同士の乗り換えなので全然問題なくスムーズ


長崎駅から試合会場の出島メッセは西口直結のため、これも問題なし
しかも慎重に慎重を重ね開場14時、試合開始15時に対しアタシたちが長崎に着いたのは12時半


さすがに時間をもて余し、駅内にあるごはん屋さんへ行くことに。
さすが観光都市長崎
観光客でお土産屋さん、食事処は人、人、人で溢れかえっている
二周ほど店を周回し超行列のちゃんぽん屋さんは避け、長崎名物なのか知らんがトルコライスの店にして二人で待っていると、アタシの前で待っていた博多訛の婆さんがアタシに『(けぇこちゃん)娘さん?』と。


あ?何だと?ババア。初対面だから我慢するが、知り合いなら食らわせとるぞ!
口元だけ口角をあげ『いえ、友人ですよ、友人。』とゴルゴ13のような視線で一瞥


ほどなく店内に案内され頼んだのは『トルコライス703番』



ランチの量ではないあり得ないトルコライス703番

山盛りの量に不安しかない。それを二人で食べ喉元まで703番が詰まったアタシにけぇこちゃんが一言
『頑張ればあと、一食いける。』

😨まじかっ!!


                       長いので分割