先日、義父さんの命日で義母さんを連れて3人で墓参り兼、お経を上げてもらうためにお寺さんへ。
法事が済んだあと、昼ご飯を食べさせようと海鮮定食屋へ連れて行った。
『○さん、母ちゃん腰が痛いんじゃが、足も痺れるんじゃが何でやろかい』
壊れたテープレコーダーのようにリフレインする。
幾度となく繰り返されるやり取りに無表情で『それは腰が悪いから。だからコルセットせぇって病院で言われとったが、コルセットしとるん?』
『しとらん』
『じゃれば(それなら)、それが原因じゃろ。キチンとせにゃ、更に悪くなるって言われとったじゃろ。』
幾ら言っても我を貫く超後期高齢な87歳、まともに意見すればブチ切れかねないので、アタシがどうにかしなくてはなどという仏心はナッシング。
アタシの言葉にダンマリした後、急に話題をチェンジ
『ホーチミン(本名で呼称)は盲腸を手術してから元気になったよね。』
は?何の話?
アタシは軽く石になって言った。
『あ?盲腸、手術してって何の話?』
『○さんと結婚した後、盲腸の手術よ』
ホーチミンが手術したのは脱腸の手術で、手術したのは結婚する前。何言ってるのかよ。そして何故、今、その話?
『盲腸の手術はしとらんよ。脱腸やろ、盲腸やなくて。後、結婚する前やど。手術したんは。』
『え?そうけ?そうだったけ?』
いや、どう考えても87歳と55歳の記憶力じゃ、アタシの方が正しいじゃろ。しかもこの手術が原因で付き合ってるのが公になり勢いづいた義母さんが結婚話に拍車をかけたのだから。(アタシが当時働いていた医院でホーチミンは手術しアタシが付き添ったため)
婆さん、凄えな、記憶の置き換え。
すると脈絡なく『○さん、今年は暑いねぇ』
婆さん、またクーラー、つけてないな。ピンと来たら熱中症予備軍だよ、婆さん。
『義母さん、クーラーつけとらんじゃろ💢熱中症になるぞ、そんなことしたら』圧をかけると
『台所の横のクーラー、チカチカしておかしいんよ』
いや、クーラー、台所だけについとるんじゃないだろう。リビングにも2階にも付いとるし、大体、あんた台所で日中過ごすんじゃなかろうに。
あー言えばこー言い、こー言えばあー言う。さすがホーチミンの母ちゃんだぜ。
ホーチミンに『家に帰ったら台所のクーラー、見てきて。』
見に行かせるとホーチミンでは不調の原因がわからないので新しいクーラーを購入するという。
別に買うのは構わんがとりあえず、リビングのクーラー、つけろよ💢
母屋を見るとリビング側のガラス戸は網戸に。
ババア、大概にせぇっ💢