先週から咳持続。どうやら風邪をひいたようだ。
アタシは風邪をひくと必ずやられるのが、喉から気管にかけて。
喉が痛くなり熱がバンと上がるか、咳が止まらないか。
で、今回は咳バージョン
熱は休みの日に微熱よりやや高めが一日だけで後は咳、咳。
咳を出しきりたくて思いきり咳を出したら喉が切れて血が出るくらい咳が出る。
ただ、それほど体的には辛くない。
なのでマスクをして出勤。普通に働いている。
先日、咳をしながら外来の診察介助についていたらビーンズがアタシに
『Nさん、風邪だよね?』
『はい、風邪ですよ』
『座ってよ。具合が悪くなるといけないから、座って仕事してよ』
座って介助なんて、見たことも、聞いたことも、したこともないわっ!
そんな器用で非常識なこと、出来んわっ!!
アタシは仁王立ちのまま心配げなビーンズを一瞥し一言。
『座らん!』
アラサーの医師秘書が目を見開く。
何といってもビーンズは治療室、腎臓内科どちらも部長で見た目はやや若くは見えるがそれでも今年還暦を迎えた大御所
物静かで自分からあまり喋らないビーンズにほとんどの院内スタッフは軽口はおろか、まともにでも話しづらい雰囲気があるようだ。
そのビーンズが気を使っての言葉を仁王立ちで拒むアタシにいつも気を使いまくりの医師秘書は目玉が飛び出すほどブッたまげるのだろう。
『座らん!』高らかに宣言するアタシに『へ?!』と吹き出すビーンズ
『そんなに(体調は)悪くないっ!!』
大体、座って出来る仕事ならいざ知らず、出来ん仕事ならそもそも交替する。
体調が悪い看護師に看てもらいたい患者などおらんだろうし、十分な職務を全うできる自信もない。少なくともアタシはそう思っている。
仁王立ちのままのアタシを見上げ、アタシらしいと思ったのかビーンズは
『そうね。』と言って苦笑いした。
介助が全て終わった時、ビーンズに薬を出して貰ったが、薬はアタシの希望する超強力な咳止めと抗生剤を出してもらったが
その咳止めじゃなくても止まらないしつこい咳に声はガラガラ。
性別変更したKABAちゃんより男らしい声変わりしている。
きっとビーンズは『僕の気遣いを無下にするからだよ、Nさん』と思っているのだろう。
ただ、体調は悪くないので、アタシ的にはどうってことはないんだけどね。