今から23年前、アタシは看護学校に進学した。

准看護婦の免許をとり、働きながら通う夜間の正看護婦の学校。


ここで一生付き合うことになる下関のけぇこちゃんや
パワフルよりちゃん

同期主任と出会うのである。

今は働きながら通学するというシステムはウケないのか

ついに今年の卒業生をもって、閉校されることになった。


23年前、入学こそしたものの、遅刻、ズル休みばかりするは、出席しても授業も受けず爆睡を繰り返す問題児だったアタシ。

成績は常に同じ病院のサエとケツを争うデッドヒート。

夏休みがくるたびに、退学したい病が出るどうしようもない生徒だった。


一年生の一学期の担任が大嫌いでこれは続けられんと思った時、

担任が産休に入り、代わりに教務初体験のアラサーだった福吉先生に受け持たれ
学生指導に四苦八苦しながらも、現場から下りてきたばかりの先生は

先生というより親身になってくれる先輩。

この先生だったから嫌な学校にも何とか通えた。


ズル休みのために進級が危うくなると

この科目だけは這っても出ろと励まされ

ギリギリの出席日数で進級、卒業。

産休明けで戻ってきた担任が担任には復帰せず

そのまま福吉先生に継続すると聞いた時はその嫌いな担任の前で万歳をしながら小躍りしたアタシ達。


そんなアタシ達の大切な母校だったが38年の歴史に今日、幕を下ろした。


先生に皆でお礼のお花を渡すために

時間に都合がついた8人の同級生と閉校式に出席。


もっと切なくて寂しいものかと思いきや

アッサリ終了した式典でした。


そうよね、学校がなくなっても、先生から教えてもらったことは消えないし


明日からも同じようにアタシ達は患者に向き合って生きていく。

今日、卒業を迎えた子たちには看護師としてのスタートラインに立つ。


学校は無くなっても、繋がり続けていくのよね。


先生、学校、ありがとう。

アタシ、まだまだ、頑張ります!!