我が夫、ホーチミン・・・。決して自分のペースを乱さないKY男。
アタシが過去に付き合った男性はそのほとんどが、KYとは真逆の空気読みすぎるくらい気の利くタイプで
女ウケするマメな男だったため、ホーチミンと知り合いつきあいだした頃
ホーチミンのあまりのKYぶりをこの男・・・計算してのKYぶりなのか???と
ホーチミンに謎シールをてんこ盛りにつけていたが、実際結婚して生活を共にすると
このKYは純粋培養、ど天然であったことが発覚・・・。
以来、この、KYに振り回されることになるアタシ・・・。
今回、謎の発熱を繰り返し、昨日まで自宅療養を命じられたため、PC以外は何もせず
ひたすら安静療養につとめてみたのだが、こいつ、アタシの具合を気にするのではなく
自分の飯、つまり、食事のことを最大限、気にしていた。
38度以上の熱が出るのは夜だけなため、作るのは簡単なことだが、今一つ、元気が出ず
食べたいならインスタントのうどんやら、ラーメンでも作らないかと淡い期待も空しく
ホーチミンが冷蔵庫から取り出したのは発泡酒。
シュコっと缶を開け、グビグビッと飲みほす。
《コイツ・・・自分でやる気ゼロやな・・・》
『おなか・・・すいたな~~~』と横目でアタシをチラリ。
コイツ、昨夜アタシが二日続けて熱を出したのは知っている。でも、自分の空腹は別物らしい。
さすが、Mr KY・・・。king of KY !! KYの中のKYだ。
『あんた、アタシが熱出てるの、知ってるよね。昨日の夜、座薬入れてたのも、しっとるよね??!』
『うん。だから、インスタントでいいよ~~』と何故か、上から発言。
おめ~、インスタントでええなら、てめえで、せんかよ!タコ社長
アタシが無言で動かないと
『いいもん!じゃ、代わりに~~~』と冷蔵庫へ赴き更に発泡酒をシュコッ
『これ、ご飯~~~』もう一本取り出し、『これ、おかず~~~』
それで、動かないで済むならそのくらいなんてこたあないと黙認。
しかし、そんな液体で満腹になるほど、物分かりのいい胃袋は持っていないホーチミン。
21時過ぎ、『腹・・・減った・・・。腹が・・・』と死にそうな声を出す。
ただこんなことで人間は死なないのは百も承知なので、『飯、飲んだだろうがぁ~~~』と取り合わず。
おとといまでなら、このあたりから熱がグ~~~ンと上がってきてたので、あまり、バタバタしたくない。
調子が変わってきたら早いうちに座薬を入れて、寝てしまおうと様子を見ていたので
ホーチミンの空腹なんか二の次じゃ~~~!
2時間経過し、今夜は熱も出ずに調子よく眠れそうだと横を見ると、アタシの体温計で熱をひたすら測り
眉間にしわを寄せるホーチミン。
空腹で熱は上がらんのじゃ~~~!
結局、そのウザさに負け、作りかけていたカレーを準備し、飯を炊き、食べさせた。
さすが、ホーチミン。
君を、今日から、KYマイスターに認定する!!