あたふたしながら扉を開けると

そこには見知らぬオジチャン。


(゜ロ゜)
あんた、誰やねんっ!

『ワタクシ…』とオジチャンはマニュアルにあるのかサラサラと
勧誘言葉を口にする。


オジチャンは…

仕事開始が単に早い
セールスマンだった。

何を売り付けられたか
今は思い出すこともできない。


父との押し問答を覚悟して勇んで玄関を開けた私は

緊張から一気に解放され
全身の神経が麻痺したかのように
ふにゃふにゃしながらオジチャンを追い返し
リビングの扉を開けた。

さっきまで敷かれていた
布団はきれいに押し入れにしまわれ
Nさんはご丁寧にテーブルまで出していた。


何より可笑しかったのは
靴下まできちんと履き、身なりを整え、テーブルの前で背筋をピンと伸ばし

正座をしているNさん、

髪はサリーちゃんのパパ(古っ)か、スーパーサイア人のように逆立っていて、身なりとあまりにも

アンバランス
┐(°△°Ⅱ)┌

『あんね…、知らんオジチャンやったの。押し売りの…』と吹き出して笑うと

( ̄▽ ̄;)
『アハッアハッ…、お父さんじゃなかったんだ』

風船がシュルシュル~って萎むように

緊張がとけるNさん。

あの時、もし、父から

『君は私の娘をキズものにしたのかね!?』って
責められたら何て答えたんだろう…。

『お父さん、僕がキズものにされたんです…』(←結構な事実)
なんて言ったりしてドキドキ
ハハッむかっパンチ!パンチ!パンチ!


でもね、父ちゃん

残念だけど、Nさんに知り合う前に

娘はシッカリ

キズものでしたから~!
残念!!!!
by 波田陽区(今イズコ…)