スピリチュアルなんていうメディア用語が使われるのは、日本とイギリスだけかもれませんが、イギリスには産業革命以降、心霊協会のようなオカルト団体が生まれたので、霊的という日本語を無理やりsupiritualに置き換えて、カタカナ表記した外来語が日本で定着したのだと思います。(英国心霊協会の正式名称は、The Society of Phychical Research)


シャーロック・ホームズの原作者コナン・ドイルも心霊協会の会員でした。

フリーメーソンだとか、ドイツですとシュタイナーの神智学だとかありますが、日本ではこういうものもスピリチュアルで一括してしまいます。


ぶっちゃけ言いますと、日本のスピリチュアルというのは、コックリさん以上ではありませんよね。


ヨーロッパの神秘主義は、産業革命以降のヒューマニズムの荒廃を嘆くことからはじまって、20世紀の啓蒙思想のようなところがありますが、日本のスピリチュアルにはなんだかそんな知性が感じられません。(フリーメーソンは、もっと古く、中世のギルド商工組合を起源とします。貧乏な日本人には絶対、縁のない集団です。)

たとえば、シュタイナーの書作を理解するのはたいへんですが、関西の有名大学の付属幼稚園では、シュタイナー教育を導入しているところもあります。


コックリさんや占い趣味をすこし反省すれば、教育にも役立つかもしれないですね。

コナン・ドイルの人間観察。狡猾で愚かな人間のたくらみ(モリアテイです)をやっつける知性の象徴みたいなホームズですが、わざわざ悪役モンスターになるのを選んでいるのが、日本のスピリチュアルみたいなところがあります。ぶっちゃけ、知性が足りないです。

なんだか、ねこやワンコがごはんをねだってるみたいに見えます。


なにがほしいのですかねえ?


心霊的にあなたのエネルギー・ゾーンにどんなことが起こっているか、じっくり説明してあげてもいいですが、それでも、大抵、ワンコみたいにごはんをほしがるのはやめないです。

それね。まわりの人に、とっても迷惑です。

気がつかずに、悪臭を放っているようなものですから、みんな、避けて通ります。かわいそう。

当のスピリチュアルさん自身は、スピリチュアル能力がないので、どうして、人が自分を避けるのかと悩みます。悩んで、さらにスピリチュアルに救いを求めるという悪循環に陥ります。

簡単なことです。スピリチュアル

なんか忘れて、毎朝、早く起きてランニングすればいい。

で、夜は早く寝る。


※ ※ ※


現代の気功にしても、啓蒙思想の上にでき上がったものです。ついでに、スピリチュアルではなくて、伝統文化です。

啓蒙思想というのは、近代フランスの社会思想として、社会の変革を大きく推進した思想の一つです。啓蒙は、蒙(バカ)を啓(ひら)くと日本語に訳されていますね。


文化とサブカルチャーは、社会学でもハッキリとわけるものですから、日本の気功は文化ではなくて、サブカルチャーになります。マンガ、アニメ、ゲームとおなじです。


これに対して、中国では、気功は学術です。

中医学生の必修科目です。

みなさんが知っている内容とは、まったく、別物です。


※ ※ ※

次に密教の視点で申し上げますと、

まず、水行や滝行でからだの防衛力を高めてから、真言行をするものです。魔gs入らないようにです。

ところが、スピリチュアルさんのからだは、軟弱ですから、いくらでも魔が入り込みます。スピリチュアルに関心が増すほど、ますます、入ってくる。

あとは説明の必要はありませんね。


からだをないがしろにするからです。


これを陰入魔といいます。


努力しない人を、だれも助けません。