馬礼堂養気功日本語版"ツボ気功"です。


一応、翻訳上のタイトルが、まるでツボばかりみたいですが、正解に説明しますと、内功しながら点穴して、点穴しながら、さらに内功を深める気功です。その点穴で、150ほどのツボを使うのが、この養生気功ですが、それ以上言っても仕方がないのでやめときます。

ともかく、どんどん深くなっていくようになっています。入静(にゅうちん)です。。って言ってもわからんやろし。。どうでもええわ。


手っとり早く言うと、買ってもさっぱりわからないと思いますので、買わないほうがいいですよ、というお話です。

馬礼堂養気功の解説(教学)というのは、一般の方の手に届くものではありません。

まず、論語を読んでから、教学を学んでください。子日(先生はこう言いました)の意味から学ばないと、まったく身につきません。この教学はこのようにして、学習します。


本書で馬礼堂が断っているとおり、儒家では養気、道家では煉気といいます。

道家風にいいますと、煉気功ということになります。なお、六字訣が省略されています。


30年以上前に出版されたものですが、現在もamazonやメルカリなどの中古本市場で購入できます。一時は15000円くらいまで価格が上昇しましたが、現在、3000円くらいから購入できるようになってきました。


わたしがブックレビューで掻き込むとしたら、書籍自体の値段は300円と書き込みます。

みなさん、手に取ってみれば、すぐにそれが理解できます。100円でも買わないでしょう。


そもそも、ネットで内容もわからない書籍を15000円で買うなんて、頭がおかしいです。

実物は新品でもせいぜい1000円くらいにしか見えません。

ただ、(個人的な感想ですが) ふつーに数百万円の"健康的価値"はありますが、書籍だけでなにもできないことは、手に取ればすぐにわかります。


こういう現象が、日本人にかぎらず、近代的な愚かさである一方、便利なところでもありますけれど。。けれど、この10年の指導の間で、馬礼堂養気功を習得できた方は数人です。

(わたしの先生のところでも習得できたのはわたしだけですから、300%以上の成果になりますね。つまり、練功会に参加されている方は数少ない才能の持ち主だけだということです。しかも、少しも傲りがありませんから、なぜ、この気功が習得できているのか理解できるはずです。根本に儒教があるからです。威張ったらよろしい。とても謙虚すぎます。これがもっとも恐ろしい徳なんです。君ら、トンデモない能力を持っていることに気がついてない。謙虚すぎて。)

また、この書籍を使って気功を指導したり習得することは不可能な内容になっています。


この結果は妥当だと思います。


150以上のツボが掲載されていますが、本書の内容では、どれをどう繋げていけばいいか、まったくわからない内容になっています。

書籍の表題だけで購入されるためですが、訳者もこの気功を理解されていないためだと思います。

ついでに、いくつかのツボがまちがっています。

また、そのまちがっている箇所がおもしろすぎます。(まちがっているほうが、好都合なんです。)


わたしが持っている本書も数冊残っていますが、2500円(元の価格)で提供していました。功法を忘れないための手引きに使用していただくためです。つまり、実際の功法を知っていることが、本書の内容よりも先にあって、この書籍の意味がわかることになります。


市場というのはほんとうにおもしろいものです。

みなさん、なんでも、貴重なものでも、コンビニのアイスでも、経済価値に置き換えて購入します。

今日もとっても暑いですから、コンビニのアイスがよく売れます。でも、供給が十分なので、アイスの値段が突然上がることはありません。

これが経済価値です。


つまり、みなさん、経済価値に置き換えられるものとそうでないものが判断できないので、このような現象が起こります。

分かりやすくいうと、損得を基準に選択する習慣が身につけてしまっています。


この習慣は容易に改善されませんから、10年で数人というのは、至極、妥当な数です。

馬礼堂という人物を知らなければ、この習慣は

変わりません。

社会科学の統計数値として、妥当なんです。


やっぱり、論語から勉強したほうがいいと思います。中古本でも500円くらい、うまく探せば100円でも手に入ります。貝塚茂樹の現代日本語訳をおすすめします。湯川秀樹の弟です。


馬礼堂養気功の根源はここにあります。

150個もツボばかり見てても仕方ないでしょ?

鍼灸師の国家試験を受験するんですか?

ツボ気功をamazonやメルカリに出品している方は論語を読んだことがないはずです。

軽薄やねえ。論語に忠告してあります。

この軽薄さって、ネット社会でないと、見れませんが、できたら見ないほうがいいです。

こういう現象は、ネット社会から始まったのではなくて、20世紀初頭、つまり産業革命と大量消費時代のはじまりから、すでに起こっていました。


むしろ、伝統気功がネット社会にも大消費社会にも影響を受けないことが証明されました。

AI社会になると、もっと鮮明になるはずです。

たった10年でそうなります。


まっ、大丈夫です。

中国人も長い間、論語が読めなかった時代がありました。かわいそうに。

論語はやっぱり、昔の日本の寺子屋のように、子供のときに読まないと身につきません。


わたしが馬礼堂養気功を習得できたのも、中学生で論語を読んでいたからだと思います。

ただ、本書には論語の話は一切出てきません。訳者と出版元がツボ気功と呼ぶのが適当と考えたとおり、ツボしか出てきません。


言うの忘れましたが、本書は、馬礼堂の気功の基本編です。