日本には、◯◯式の気功というのがよくあります。伝統気功からすると、一笑で終わってしまうものです。亜流なので、◯◯式と名付けてるわけすね。


中国で自分の名前を使う場合は、一代宗師と呼ばれる達人ですね。

一代宗師というのは、伝統に習熟していても、日本でいえば、家元制度から少し外れている達人に付与される称号です。太極拳などでよくありますね。(日本でも能・狂言などの伝統芸能で宗家制度がありますから、それとおなじです。)

自分の名前を冠しても、伝統には沿っていることが認められた達人です。


日本で◯◯式というと、どちらの馬の骨ですか?ということになります。


そうなんです。◯◯式は、どこかの馬の骨ですね。

というか、なんだか、ド昭和のネーミングです。

本を売るために、ド昭和の零細出版社の社長がやりそうなことですね。

そういえば、サクマ式ドロップって、なくなっちゃいました。アニメ蛍の墓に登場する懐かしいドロップですね。


気功でも太極拳でも、少なくとも数代前までの先生のお名前は確認してください。

ただ、門下によっては、直近の先生を口外してはいけない掟がある場合がありますが、その場合でも一大門下の名称は掲げています。


わたしも、カルチャーセンターで気功を教えていたときに、社長さんから(集客のために) ◯◯式って付けてもらえませんか?と頼まれたことがあります。

黙殺しました。

まっ、こっそり、この人、バカじゃない?と思ってましたけど。

じゃなくは、ないですよね。

やっぱり、ド昭和のオッサンやったわ。


けど、なんでこんなことするねやろ、って意味わかりません。

要するに、先生がいないので、適当に作っちゃったんでしょうね。気功を。

前世でなに、悪いことしたんですか?


気功の門下では、先生を大事にしろと最初に教えられます。

先生がいないと、門がありません。