スピの書籍や動画でも多いのが、波動のお話です。

よくあるのが、432Hzの波動です。


432Hzというのは、音楽を専攻する方は、楽器のチューニングに、毎日使っているA音の音叉の周波数ですね。取り立てて、特別聴かなくても毎日聴きます。また、A音(ラ)ばかり聴いてて、音楽できません。それは、ちょっと、おかしい人です。

(最近の調律用音叉は、A音で426.6Hzになっています。)

A音も、実は、時代によって、周波数が変わります。20世紀のカラヤンのような時代がもっとも高かった(約435Hz)ので、432Hzはまだその時代の名残りです。現代は、微妙に低くなっていて、バロック時代は非常に低かったです(416Hzくらい)。


さて、スピって、やっぱり、頭おかしいですよね、という話になりますが。。。


たとえば、平均率の楽器で演奏してみるといいです。ピアノとギターが代表的な平均率楽器です。

心地いいです。

平均率の基準になるのが、A音(432Hz)ですね。


スピって、やっぱり、頭おかしいよという話ですが、じゃあ、ピアノかギターを弾けば、バンバン、432Hzが聴けるじゃんということになります。


で、わたしのおすすめは、バッハの平均率クラビーア曲集です。

波動の快楽って、こんなものと思います。

全身、気持ちいいです。


やっぱり、スピって、へんやわ。

バッハは、周波数について、考え尽くした人物です。こんなこと言っても、スピにはわからない。

ともかく、なにかまともな芸術でもしたらいいのにね。



バッハの弦楽ソロは全部弾いてしまったので、鍵盤やってます。

ほんま、気持ちいいわ。


平均率という表題ですけど、中身は半音階の嵐です。ところが、半音階が最高に気持ちいい。弦楽器ではとても演奏できません。全調性の作曲を実験した作品です。

と言って、432Hzばっかり聴いてたら、ラしか音出せない。

スピって、アホですね。

じゃあ、この最高に気持ちいい半音階の周波数を全部言ってください。

ピアノの弦の数とその倍音の数だけあります。


A音をバッハは特別な宗教的意味で使いますが、D-minor(ニ短調) の調性の中で使いますから、D-minor の和声の中だから、A音に表現の意味を持たせることができます。典型的なのが、有名なシャコンヌですね。

A音だけで、特別な意味があるわけではありません。

じゃあ、ピアノのA音はいくつありますか?って、432Hzは一つだけでしょ?


なにが言えるかというと、スピというのは"全体性"を見ないで、一つのことだけにこだわる精神疾患ではないかということです。

ニ短調で、DとFの音はどーすんねん?