スピリチュアル・ボケの範囲をどの程度に定義するかはありますが、日本全体と考えていいと思います。


結論からいいますと、自滅です。

人生に行き詰まって、スピリチュアルに依存する。かといって、自分で人生を切り開く勇気もない。じゃあ、自滅やね。

そんなのを、エネルギー・ワークだと言ってますから、やっぱり気の毒な人です。

かわいそうということ。フツーに根性ないだけやんね。

最近、わたしも、ちょっと、慈悲深くなりました。


わたしでしたら、"闘"のエネルギー・ワークを標榜します。闘う気もなくて、どうするの?

あなた、闘わないで運を切り開こうなんて、都合が良すぎやね。


気の毒なスピリチュアルのエネルギー・ワークの書籍がたくさん出ていますが、売れてるなんて信じられないですね。日本全土、絶望的です。なんだか、戦時中の精神論と大差ない、竹槍で勝ちましょうみたいな錯覚ですね。


わたしも、もともとメディアの人間なので、何部売れれば、利益が出るか簡単に計算できます。大体、みなさんが買っているスピリチュアル本で、せいぜい、一版で300万円くらいです。一版というのは、一回の印刷で大体5000部印刷しないと単価が高くなりますから、5000部で利益が出るように価格を設定します。

で、それを買っているのが、スピリチュアル・バカ。零細出版社の経営を助けています。

小学舘でもスピリチュアル本を出版していますが、こういう編集は外注だと思います。多少、ミスがあっても大きな影響はありませんから、新米編集者の仕事にピッタリ。ファクト・チェックも適当でよい。(新入社の編集者には、多少ミスがあっても思いっきりできる適当な仕事が編集スキルを鍛えるのにいいんです。それでも、そこそこバカは買うので、多少の利益がでる。) 小学舘の出世コースは、小学生一年生 !! の担当ですから、スピリチュアル本は、小学一年生以下の出版品質ですね !!


中高年は加齢で不安、若者は未来に不安。ただの社会現象が零細出版社を支えています !!

それを読んで真似してみる、スピリチュアル・バカ。


頭のいい人は非常に少ないので、頭のいい人のための刊行物は印刷部数が少なく非常に単価が高くなりますので、みなさんは購入されないと思います。

スピリチュアル本が廉価な理由が理解できるでしょうか。バカが圧倒的多数ということですね。

あっ、一冊2000円だ、これで運が開けるかも、と思ったら、あなたは圧倒的多数の一員です。ついでに、お金を捨てました。もったいない。


出版の世界はこのような仕組みになっていて、それが表現の自由なんです。。が、

ついでに、日本のメディアの自由はOECDで70位。つまり、ほとんど正しい情報がない水準です。