スピリチュアル妄想というのは、トンカツを酢豚と思い込んでいるようなものです。こういうと、女性にもわかりやすい。
酢豚のレシピはネットで調べれば、最近はいろいろ出てきますが、どれが本当の中華なのかは実はよくわからない。日本風にアレンジされているものもあります。麻婆豆腐でしたら、四川の本場でしたら、トンデモ辛いですから、これは日本風アレンジとすでに気がつきます。陳建民さんが日本で定着させた味ですね。
ところが、トンカツと酢豚は、レシピから味、その成り立ちまで、まったく別のものです。
レシピを落ち着いて調べないと、トンデモな料理を作ってしまいます。それをまちがえて出せば、知っている人には、簡単にバレてしまいます。
すぐにバレることも考えないのでしたら、これもトンデモなバカです。
中華の酢豚でも麻婆豆腐でも、中国の地理や気候と合わさって、長い間に定着した料理です。
すこしは調べて料理するものですが、調べもしない料理を出すなんて、ただの怠慢です。
そのうえ、そんな料理は旨いはずがありません。
ぶっちゃけ、食えない。
スピリチュアル妄想というのは、そんなものです。そもそも、社会化されてきたことを無視しています。社会化というのは、刑罰もあるということです。
気功(主に道教の修法)でも仏教の修法でも、歴史的時間で社会化されてきたものです。
社会化の過程では、当然、その正しい修法がされているか監視するシステムも備わっています。
トンカツは酢豚ではありません。
日本のスピリチュアル妄想は、遠野物語並みです。遠野物語を知らないようでしたら、ゲゲゲの鬼太郎は知っていると思います。
民俗妄想。
中国にも独特の民俗妄想があって、どのような民族にもあります。大衆妄想として。
中国でも日本でもよく知られているのでしたら、キョンシーですが、これは実際にある道教の呪術をパロディーにしたものですね。ほんもののは、私もやったことがありますけど、まあ、たいへんです。
だから、中国映画のキョンシーは、パロディーだと見分けがつきますが、中国人でもそれを信じてしまいそうです。
このくらい、大衆妄想というのは、始末が悪いですね。