全身の免疫細胞のうち、70%以上が腸内で育つというのが、最近の常識です。

腸内フローラの改善が、難病治療にも応用されるようになってきました。

消化器の管理で、かなりの問題が解決されることが期待できます。免疫細胞にかぎらず、うつ病などの精神疾患から心疾患まで、体内細菌の分布に関係していることもわかってきました。


腸管周囲の神経網(太陽神経叢)は、大脳を上回る神経組織であることもわかってきました。神経のご機嫌まで、腸環境の上に、のっかっています。


発酵食品を食べる日本の食生活は、習慣的にこれに気づいていたはずです。おまけに、日本人が十分に摂っていた食物繊維は、腸内乳酸菌のエサです。"いた"というのは、過去形になってしまったという意味です。


腸が、神経組織と絡んでいるのでしたら、思考や感情、行動まで、お腹の機嫌で変わることを意味します。

脳が、司令塔ではないんです。


脳が、人間の中枢と考えることで、複雑な問題を引き起こしてきただけです。脳科学者がTVのコメンテーターに重宝されるのも、視聴者が"脳信仰"をもっているから、これはほぼほぼ、カルト宗教ですね。腸信仰のほうが、かなりましです。

腸にまかせておけば、ほとんどの適切な判断と行動を、勝手に引き起こしてくれます。


作為的に、自分を変えようとするには、私たちの心身は、言うことを聞かないようになっています。これが、"自然"(じねん)の思想の根底にあるものです。


畢竟、唯自然(ゆいじねん)で、ほぼほぼ十分です。

ほぼほぼ、これが、真実で、気功の目標も、また、これです。(無為自然といいますが、もっと簡略すれば、唯自然でいいわけです。無為というのは、日本人には怠惰の意味に解釈されかねないですから、"唯識"にならって、変えたほうがいいです。無為は中国人にさせておけばいいです。無為のせいで、唯識も忘れてしまってますから。)

現代科学でも、ほぼほぼ、これで正解です。


なにか、恣意的に、あがくから、ドツボにはまります。(ドツボって、腸内細菌まみれなのに、ね。)

ついでに、腸内細菌の総重量は、平均1kg。

うんちの半分は、腸内細菌の死骸です。

下痢・便秘は、万病のもとというより、警告!!です。


占いより、うんちが当たる。