日本の気功師による治療行為は、不法行為であるというお話をしました。

それでは、鍼灸師が気功を利用する場合はどうでしょうか。合法と考えられます。当然、国家資格としての鍼灸施術に則った施術でです。


鍼灸は、帰経学そのものですから、気功の治療原理とおなじですが、日本の気功師という人たちは、帰経学に則っていません。帰経学の原典は、黄帝内経(こうていだいけい)です。気功の原典でもあります。

つまり、日本の気功師という人たちは、気功の原典にしたがっていないのです。


日本人は、気功というと"手かざしヒーラー"と思っていますが、そんなものはカルト、オカルト以外のなにものでもありません。


鍼灸師が気功を利用するのであれば、鍼を使ってもいいですし、鍼を使わない点穴法でもいいです。いずれでも、国家資格をもった鍼灸師にとって、不適切な方法ではありません。

日本の気功師という人たちが、鍼灸師資格をもたずに治療行為を行ったならば、それだけで違法行為・犯罪です。


日本で気功師と名乗っている方は、法令に定れらた要件で鍼灸師資格を取得してください。まずは、鍼灸専門学校で所定の課程を修了してください。

鍼灸の知識もなしに気功施術をすれば、バカと呼ばれても仕方ありません。
なお、治療能力を主張されても、鍼灸師免許をもっていなければ、日本の医療関連法令では、犯罪です。また、医師免許をもっている場合も同様ですが、漢方外来として漢方処方を提供することは合法ですが、気功施術を行う場合はそのかぎりではありません。
日本は法治国家です。
したがって、気功師といってる方は、不法行為の常習者と考えられます。


日本で気功師という人たちは、法令により他人に治療行為は行ってはいけません。
ご自分で、お家でせんねん灸でもしているのでしたら、問題ありません。お家で自分でお灸してなさい。

わかりやすく説明しますと、他人に対して、お灸の施術ができる国家資格をもっている方だけが、気功を他人に対して応用することができます。
鍼灸師資格をお持ちでない気功師という方が、人に触れるだけでも、それはハラスメントですね。
これは、ちょっと、おかしい人です。間違いなく。
また、東京に集中している傾向にあると思われます。


中国には、気功に関する法令があり、その下で気功が管理されていますが、ともかく法令を守らない国でもあります。そうした中国の方が日本で気功の普及活動をしている場合がありますが、ともかく、日本でも法理念に従わない場合が多いですね。
気功教育では、中国の中医薬大学の日本校が東京・大阪にありますから、公的教育としての標準と考えていただくといいです。また、こうした日本校では、鍼灸の課程を備えています。
まあ、日本の気功師なんて言ってる方が行けば、笑って、門前払いされるだけか、警察に通報されますね。中医薬大日本校の職員は、日中両国の法令を熟知して、学校運営をしています。

ちなみに、私たちの大師父・馬礼堂は中国史に残る気功家でしたが、"鍼八針"という異名で呼ばれていました。
鍼を八本打てば、治せない病気はない、とい意味です。

日本の気功師というのは、ただの下世話な人種です。鍼、よー使わんの?