実際に、上海中医薬大学で気功の講義の最初に、学生に読ませているのが、山海経です。
山海経は、日本でわかりやすく説明すると、
柳田国男の"遠野物語"です。
もっと、わかりやすいところでは、
水木しげるの"ゲゲゲの鬼太郎"です。
ともに、妖怪のお話しです。
気功を学びはじめるに当たって、
心しないのでしたら、あなた方は
キツネやタヌキにばかされますよ、
という学習です。
おなじ妖怪にないたいのでしたら、
オカルトをなさってください。
気功は中医科系大学では2年履修しますが、
新入学早々から単位が取れません。
神仙伝は、山海経と合本されることが多いですが、妖怪と神仙はまさに対照的だからですね。
抱朴子の著者、葛洪も呪術を伝承する家系に生まれますが、愛想をつかせて、実証的な薬学研究に没頭します。まじないで病気が治るのなら、苦労しないということを実践した人物です。
抱朴子も、気功を学ぶための一般的な参考書で、一通りは読んでおくものです。