気功について誤った理解をしていると、

気功の鍛練自体にも支障が生じます。

その一つが、気功が万能なんて思い込むことです。漢方薬や鍼灸を利用しながら、鍛練を進めていきます。


鍛練で気が旺盛になったからと言って、喜ぶのはよくある早合点です。経絡の良導がよくなければ、旺盛な気も全身をめぐりません。たとえば、腰が重くなるような場合もあります。経絡の良導が悪いためですが、日常生活ではよく起こることです。


背中の膀胱経には、兪穴(ゆけつ)がたくさん並んでいます。兪穴は新鮮な気を取り入れるツボです。気が旺盛になっても、新鮮な気が入ってこないと、からだの中の気(内気)は汚れたままです。結局、汚れた気をからだの中に溜め込むことになります。これでは、気功の鍛練をしても、しんどいのは当たり前です。


主要なツボに鍼灸を施すだけで、こうした問題は解決できます。主要なツボですから、市販の火灸の説明書に載っているものでも十分です。鍼(はり)を使いたいのでしたら、鍼も市販されています。自分で打ちやすい腹部のツボに使うには便利ですし、腹部は皮膚が弱いので、火灸では跡が残ったり、火傷が残ることもあります。

腹部でしたら、気功の点穴でも十分に問題は解消できます。また、部位によっては、拍打法だけで簡単に改善できます。


こうした問題は、特に季節の変わり目によく起こります。今、でしょ?