栄気、衛気、衝気は、日本の気功では、まったく考慮されない気です。


十二正経導引は、肝経の期門に帰着して、一度の循環を完了します。期門は気血を腹腔に集める気穴です。この導引を一度行うと、腹腔に気血が満ちるのを感じるはずです。

腹腔には消化器が集まっています。これは、栄養と気を結びつけて、全身に送る器官です。気血(気と血の結合)で送りますから、期門の働きが、栄気を豊富に養います。


具体的にいいますと、消化器の不全を防止しますから、便秘が起こることはありません。血中の糖が適切に利用されますから、糖尿病などの疾患はおこりません。

そして、消化器を支えている神経叢は、脳とおなじもので、その神経細胞もおなじものだということが、最近の医学でもわかってきました。

まっ、もう一つ、活発な脳を手に入れることになります。脳が一つで、そのうえ不全の人たちと比較して、考えてみてください。

二つの脳の神経伝達も、おなじで、お互いに活発に情報を伝達しあっているのが、本来の私たちのからだです。それが不全なので、あなた方はしんどい生活を送っています。それは、しんどいですねー。