いや、先に、今は、「后」の時だといいました。


陰がリードする時代だということです。


この陰というのは、易では、まず、こどもと女性なんですね。



お相撲で、「はっけよい!」って、言いますね。


日本の相撲は、中国の太極拳の一種、「太極推手」にそっくりです。


だから、中国から来られた気功家たちは、すごく興味をもって、見て


おられるでしょう。私の先生は、相撲ファンだそうです。



さて、この「はっけよい!」


「八卦がよい」とも、とれますし、


「発けいがよい」とも、とれますね。


総体的には、「八卦がよい」という意味のような気がします。


「発気」と考えてもいいですが、気功では、「発けい」といいます。



テーマは、男性と女性の気の発し方です。


日常的なものですね。


男女の人間関係、恋愛も憎悪も含めてですが、そのあたりに、しぼって


お話しますね。


たとえば、実例をあげると、奥さんに叱られて、出社拒否しちゃった旦那さん


がいるんですよ。おふたりとも、ご近所の知り合いです。


奥さんの性格も、旦那さんの性格もよく知っています。


奥さんは、たいへんな美人ですね。佐々木希・似です。


その旦那さんが、叱れて、出社拒否しちゃいました。精神、こわれちゃいましたね。


これが、女性のすごい「発けい」です。


原理が、ありますが、詳しくは説明しませんが、要約してみましょう。


しっかりと、そこには、身体的な、中国医学的な原理があります。



これは、腎気をつかった、一種の攻撃法です。


男性で、これをつかうのは、むずかしいですね。


気功治療には、炎症を抑えるために、つかいます。


本来は、鎮静化するために、つかうわけです。


腎気をつかうと、消耗します。


気は、あたたかいものと思われがちですが、この気は、ドライアイスの煙みたいに、


ひんやりとしています。


爆発的につかうと、ドライアイスで、凍傷になるようなものです。


おわかりいただきましたか。


これが、女性の、すさまじい、気の武器です。



男性の場合は、外界にむけて、陽の気をつかいますね。


怒ったりする場合も、こちらは、肝臓の気をつかいます。


肝気といいます。陽の強い気です。


これを、ほどよく、活用すると、気力増進になります。


それが、「八段錦」の「怒目」の原理です。効能は、増気力ですね。


ところが、これも、爆発的につかうと、相手をこわしてしまいます。


よくある、パワハラが、これですね。


加減を知らないと、やっぱり、よくない男性の気の武器です。



両方とも、ほどよくつかえば、それぞれに、良い効果があるのに、


度をすぎて、つかってしまうから、人を損なってしまうんですね。



感情というのは、意念ですから、


意念にしたがって、こういう気が動きます。


意気相依という、これも、原理です。



よい意念を、「良性意念」と気功ではいいますが、


じゃ、「悪性意念」というのも、あるわけですね。


つまり、「邪念」です。



気功の鍛錬をするときは、つねに、よいことを思い浮かべながら、


するのが、鉄則ですね。


ところが、日常では、こんな悪い使い方をしているわけです。



中国医学的にいえば、この悪い意念が、どのように、身体にはたらくかと


いえば、


女性が、腎気をつかいすぎると、心がボロボロになるでしょう。


自分も、ふしあわせになってしまうということです。


からだには、むくみが出てきたりすることになります。


足が太くなって、困りますね。


どんどん、内臓の陰陽のバランスが、くずれていって、他の病気も出てくる


かもしれません。



男性の場合は、陽気が強くなりすぎるわけですから、


この状態を習慣にしてしまうと、脱毛。ハゲちゃうかな。


排尿困難。ぎょっ。前立腺が肥大しますよ。


当然、肝機能障害を起こしますから、からだが、しんどい。


こちらも、心身ともに、ボロボロになりそうですね。



だから、女性も、男性も、怒っちゃいけない。


腹を立てちゃいけない。


できることなら、争っちゃいけない。


道家では、「不争」といいますが、これは、今の世間じゃ、むずかしい。



せめて、「怒らないこと」。


部派仏教の高僧。


スマナサーラ師も、日本中、説教してまわっておられます。


怒っちゃだめよって。


相手だけでなくて、自分もボロボロになっちゃう。


女性は、足が太くなる。


男性は、ハゲちゃう。


こういうことになっちゃってる。