お灸のお寺。って、ありましたね。


いや、文殊菩薩の真言を三千編してから、ふっと、思い出しました。


大阪の上本町。谷町筋の西側だったと思います。「お灸寺」があります。


わたしが、まだ、小学校に上がる前でしたね。


胃の弱い母親と叔母が、ふたりして、お灸寺で、お灸をしてもらいましたね。


それから、一度も、胃弱を訴えることは、なくなりました。


まあ、かなりの火力のお灸です。


胃愈に、しばらく、やけどが残っていたのを覚えています。



わたしも、遺伝でしょうか。


胃腸が、強くはなかったですが、六字訣養生気功で、もう、二十年近く、胃腸


の不調はなくなりました。馬霊堂の六字訣養生気功ですね。わたしの、伝承


しているのは。



「谷町」というのは、大相撲の後援者が多かったところですね。


いまでも、「谷町」と呼ばれていますね。


仙波さんという方だったと思います。


昔から、代々の「谷町」だったでしょうか。


大阪場所になると、谷町の南側の「寺町」。


四天王寺の近くに、たくさん、お寺が集まっています。


このお寺を、巡業中の相撲部屋の宿舎にしていましたね。



真言というのは、内蔵機能のはたらきに、関係していますね。


やっていると、よくわかります。


これは、経絡の「内視法」というよりは、もっと、直接的に、わかります。


腸の運動が、活発になるものがありますね。


心臓にはっきりとした、強い感覚があるものもあります。


一つずつ、対照していくと、五臓の対照表も作れるでしょう。


実は、阿じゃ利で、こういうことをされている方がいますね。


前から、お会いしたいと思っていたんですが、いまだに、実現しません。


今年は、お尋ねしたいと思っています。



この文殊菩薩真言。整腸作用があります。


腸だとか、まあ、太陽神経叢というのは、第二の脳というか。


これこそ、智恵だといわれてきましたが、文殊さんの智恵というのは、こちら


の智恵かもしれませんね。冗談ではなくて。


膀胱系もあるように思います。


総合すると、直感的には、「三焦」だと思います。



「三焦」というのは、わかりにくい中国医学の概念ですが、水の循環経路ですね。


津液の循環ということになります。


この津液。まず、腸から吸収された水分が、当然、入ってきます。


これが、腎臓に行き、肺に行きますね。


この三つの部位が、三焦といわれますが、


さらに、首の後部を通って、脳に循環しますね。


これは、中医学者・馬礼堂先生の考察です。


心配停止状態になったときに、肺に水がたまりますね。


私は、西洋医学では、これをどう説明するのか?


と、女房と論争したことがありました。


中国医学では、血と津を分けて扱いますから、説明がつきますね。


つまり、血液循環が停止したあとも、津液の循環は、つづいているんではないで


しょうか。


すると、「三焦」がよくなると、馬礼堂先生の考察だと、脳にも、よく津液が循環する


ことになります。


実際、精神疾患などでは、この首の両側が、腫れます。


つまり、「むくみ」が出るんです。


翳明穴や全知穴あたしを、症状にあわせて処置すれば、「むくみ」はとれます。


一般の疲労でも、乳様突起が大きくなりますね。これも、ほぐせば循環はよくなりま


すから、精神疲労と三焦とは、すごく緊密な関係にあることがわかります。


先日、アップしました手技の映像では、それにちかいところまで、施術をしています。


一般的な施術ですから、翳明・全知などは、処置していませんが、亜門から大椎ま


で、頚骨に沿って処置していますね。



まあ、文殊菩薩真言一座一万遍、やってみましょう。





ここからは、少々、気功の鍛錬との関係です。


さらに、行きますと、大椎は、肺経や胃経を集めていることになります。


これは、督脈上の重要なツボですから、八脈に出ましたね。


首の奇穴などを拾っていくと、このあたりの八脈と相互関係が見えてきますね。



十二正経絡は、「後天」の束ですね。


八脈は、「先天」の束だということができます。


任脈・督脈を軸にした先天の調整メカニズムが浮かんできます。



禅密気功の中脈は、百会から、神気穴、会陰を貫通する、この流派の中心的な脈


です。


これは、一般的な医学にはない概念ですね。


ところが、「先天」の束を想定すると、これを考えないわけにはいななくなります。


「先天」の束の中心は、神気穴ですが、これは、陰維脈の中心でしょう。


このあたりまでは、調べることができます。


陰・陽喬経に、踏み込まないといけないわけですが、もう一つ、パワーと精神力が足


りません。


もう、すでに、宗穴は、浮かび上がっていますね。


もう、見えているわけです。



この辺になると、日本の鍼灸も、実は、漢方処方でも、手薄になっています。


優秀な漢方医であれば、このあたりまで、理気や五行をつかって、容易に推測します。


しかし、なかなか、日本には、そこまでできる中医師は、すくないです。


鍼灸の場合は、八脈まで踏み込まないと、それに対抗できないでしょう。



馬礼堂先生のような鍼の達人は、ご自分の気功鍛錬の中で、これを確認しているわけ


です。


だから、とんでもないツボが、平気で飛び出してくる。


調べようのないようなツボです。


それを、平気で扱えわけですから、治せない病気はなかったというのも、大袈裟じゃない


かもしれません。


形意拳の達人ですから、わたしが、踏み込めないところも、容易に、踏み込まれます。


どうにか、馬礼堂先生の流れから、少林寺内頸一指禅の断片をいただいていますが、


これに頼るしか、ないですね。


それでないと、陰・陽喬脈は、見れないわけです。


さて、それでも、かなうかは、わたしにも、わかりません。



すこし、文殊菩薩真言行にもどれば、帯脈の延長が伸びてますね。

水平方向の気場です。


どうにか、日中に、五千遍満行。あとは、夜に、一万遍満行しましょう。

五千遍までくると、やはり、独特の感応がありますね。


「妙吉祥」というのは、どういう意味でしょうね。

大体、そのままの意味なんですが、・・・。