36歳の女性と13歳の少年のスキャンダル「メイ・ディセンバー事件」を題材にしたサスペンスドラマ。
36歳の女性グレイシーは、アルバイト先で知り合った13歳の少年との不倫によって実刑判決を受けた。
グレイシーは少年との子どもを獄中で出産し、刑期後には結婚。
夫婦となった2人は平穏な日々を送っていたが、事件の映画化が決まり、女優のエリザベスがモデルとなる彼らのもとを訪れる。
役作りのためのリサーチはやがて、当時の真相やそれぞれが秘めていた感情を浮き彫りにしていく。
出演は、「僕らの世界が交わるまで」「アリスのままで」などのジュリアン・ムーアが少年ジョーと恋に落ちたグレイシー、『リバーデイル』などのチャールズ・メルトンがジョー、「ブラック・スワン」などのナタリー・ポートマンが役作りのため、2人のもとを訪れる女優のエリザベスを演じる。
監督は、「エデンより彼方に」「キャロル」などのトッド・ヘインズ。
脚本・原案は、サミー・バーチ。
原案は他に、アレックス・メヒャニク。
製作は、ナタリー・ポートマンなど。
音楽は、「イコライザー THE FINAL」などのマーセロ・ザーヴォス。
原題「MAY DECEMBER」
映倫区分R15+
2023年作品
アメリカ映画
配給はハピネットファントム・スタジオ
製作会社はGloria Sanchez=MountainA=Killer Films=Taylor & Dodge=Project Infinity
上映時間117分
まあ、普通に面白かったかな。。。
でも、ちょっと理解できなところがあった。
何を描き訴えたいのか、いまいち入ってこなかった。
実話を基にしているので。。。いや、正確には実話の映画化ではなく、実話を映画化する過程の話なので、その事件の背景を追っているだけのようにも見えるし、いや、もっと深いところをえぐっているのかもしれないとも思えるし。。。
うーん。。。どうなんやろうか。
ラストシーンの意味するところも、ちょっと良くわからない。
ざっくりいうと、自分を知るための物語なのかな。
人間の多面性か。
なんというんだろうか。。。なんか変。。。な作品?
変というのはちょっと違う気もするけど、観ているものの心理的に食い込んでくる作品ではあった。
なんだか観ていてとても不安な気持ちになる映画でした。
全体的にはとても暗い作品です。
時折挟んでくる、サスペンスな音楽がそれを煽ってくる。
このある意味大胆な音楽。
慣れてくると、次にかかるのを期待して、ちょっと笑えてしまうほどのもの。
これは作り手としてはどちらを狙っているのだろうか。。。
まあ、作品の内容からすると、笑いを狙っているとは思えないですが。
人物の描写もすさまじくて、ジュリアン・ムーアとナタリー・ポートマンが同化していく様はなかなか心に突き刺さってくる。
作品全体が醸し出す張り詰めた空気感、緊張感が凄くあります。
それがずっと続く。
事件を起こした当事者と、その役を演じようとする女優との対峙の描き方に、終始緊張感が漂っている。
ただ、この演出は好き嫌いがありそうですね。
そういうのも含めて、なんか変。。。な作品というイメージでした。
トッド・ヘインズ監督作の「キャロル」が好きでしたが、今作もなんかそれに近い雰囲気があたように思える。
タイトルの「メイ・ディセンバー」とは「親子ほど年の離れたカップル」を意味するそうです。
■興行収入予想
現段階では上映館数70館と少ない。
7月12日(金)からの公開。
同日の公開作品は、「キングダム 大将軍の帰還」、「密輸 1970」、「お母さんが一緒」、「大いなる不在」、「呪葬」、「ストレンジ・ウェイ・オブ・ライフ」など。
北米では、2023年11月17日公開。
製作費2,000万ドル。
興行収入は、全世界で約422万ドル。
トッド・ヘインズ監督作では、2019年の「ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男」が、北米で約1,110万ドル、全世界で約2,310万ドル。
2017年の「ワンダーストラック」は、全世界で約328万ドル、日本で約2,800万円。
2015年の「キャロル」は、製作費1,1800万ドルで、全世界で約4,030万ドル、北米で約1,270万ドル、日本で約3億円。
というような成績。
さて、今作はどうか。
まあ、上映館数も少ないので、ヒットになることはないですかね。
初登場圏外スタートと予想。
最終興行収入は3,500万円と予想。
星3つ半(5点満点)
★★★☆
「メイ・ディセンバー ゆれる真実」公式サイト
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海外物なので日本語字幕はありません。
トッド・ヘインズ監督作「エデンより彼方に」のBlu-rayです!
トッド・ヘインズ監督作「エデンより彼方に」のパンフレットです!
トッド・ヘインズ監督作「キャロル」のBlu-rayです!
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