「ディア・ファミリー」の映画レビューと興行収入予想 | roninの最新映画レビュー&けっこう当たる興行成績予想ブログ

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映画大好き、シナリオライター&映画興行予想師(自称)でもあるroninが、劇場で観た最新映画の感想とその映画の興行成績を予想します!

娘の命を救いたい一心で医療器具の開発に挑み、のちに17万人もの命を救うことになるIABP(大動脈内バルーンパンピング)バルーンカテーテルを生みだした父親の実話を映画化。

1970年代、小さな町工場を経営する坪井宣政と陽子の娘、佳美は生まれつき心臓疾患を持っており、医師から余命10年の宣告を受ける。

日本中の医療機関へ行っても治すことができない現実を突きつけられた宣政は、人工心臓を自ら作ろうと立ち上がる。

知識や経験もない状態での医療器具の開発は前途多難だったが、娘のため勉強に励み、有識者に頭を下げ、資金を用意し、何年もの時間を費やしていく。

監督は、「君の膵臓をたべたい」「君は月夜に光り輝く」などの月川翔。

脚本は、「ラーゲリより愛を込めて」などの林民夫。

出演は、主人公の宣政を「月の満ち欠け」などの大泉洋、妻の陽子を「明日の食卓」などの菅野美穂、娘の佳美を「今夜、世界からこの恋が消えても」などの福本莉子、「漫画誕生」などの新井美羽、「夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく」などの上杉柊平、「正欲」などの徳永えり、「変な家」などの川栄李奈、「ちひろさん」などの有村架純、「夜明けのすべて」などの松村北斗、「光る校庭」などの光石研など。

原作は、「ゴールデンカムイ」の製作などの市川南。

音楽は、「スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼」兼松衆。

主題歌は、Mrs. GREEN APPLEの「Dear」。

映倫区分G

2024年作品

日本映画

配給は東宝

製作会社は「ディア・ファミリー」製作委員会(製作幹事:東宝=WOWOW/制作プロダクション:TOHOスタジオ)

上映時間117分

 

 

なかなか面白かった。

悲しいだけの物語かと思ってましたが、前向きで諦めない事を全面に出したところが多く、勇気をもらえる作品でした。

まあ、これは絶対泣くわな。

泣かせる作りです。

案の定、がっつり流されてしまいました。

ペタな泣かせ展開ですが、これは鉄板です。

 

何度でも挑戦して諦めない。

その原動力は家族への愛。

難病系の泣き映画の部分が強いのかなと思っていましたが、それだけでなくしっかりとしたビジネス映画にもなっていたのが良かった。

まあ、ここだけ見ればありがちではあるんですが、ありがちなりにちゃんとした感動作に上手くまとまっています。

ベタですが、きっちり泣かせにきています。

そして、ベタだからこそ、泣いてしまいます。

老若男女、万人受けする作品だとは思いますが、観る人によっては、感動する、泣けるポイントが違うかもしれません。

 

実話という事で、どこれだけ脚色しているかはわかりません。

ちゃんと映画用になっていましたね。

努力は決して裏切らないということを、再認識してしまいます。

そういう辺り、観ているこちらはその気にさせてくれます。

 

展開的には、ちょっと再現ドラマな感じもあったかな。

そこがちょっとな。。。

若干のダイジェスト感があった。

もっとじっくりとドラマ部分を描いてほしかった。

特に序盤はそんな感じでした。

そこは物足りないところ。

 

しかし、これ、劇中でも何度も言ってましたが、膨大な資金がかかっているはず。

その、資金集めについてはほぼ描かれていませんでした。

普通に考えたら、町工場の一個人がこれほどの資金を集めるのは相当というか、ひたすらどうやって集めたのか疑問しか残らない。

ここ、省くのはどうなのかと。。。

実際、資金集めが大きな課題の一つだとも思うのですが。。。

思いもよらない事で、資金集めに成功したという事があれば、唸る展開になったと思うんですが。

ここが描かれないと、ちょっとリアリティに欠ける。

まあ、尺の問題だとは思うんですが。。。

 

 

■興行収入予想

現段階では上映館数351館と拡大ロードショー。

6月14日(金)からの公開。

同日の公開作品は、「ブルー きみは大丈夫」、「蛇の道」、「Iké Boys イケボーイズ」、「数分間のエールを」、「オールド・フォックス 11歳の選択」、「PS-2 大いなる船出」など。

大泉洋の近年の主演作としては、2022年の「月の満ち欠け」は、約13億円。

2022年の「月の満ち欠け」は、約13億円。

2021年の「騙し絵の牙」は、約6億6.,700万円。

2020年の「新解釈・三國志」は、約40億3,000万円。

2020年の「グッドバイ〜嘘からはじまる人生喜劇〜」は、約2億円。

2019年の「そらのレストラン」は、約1億1,300万円。

2018年の「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」は、約11億4,000万円。

という感じ。

さて今作はどうか。

泣きの口コミでロングランヒットになるかどうか。

普通だと、

初登場1位スタートと予想。

最終興行収入は12億4,000万円と予想。

口コミで広がってロングランになると、25億円。

 

星3つ半(5点満点)

★★★☆

 

 

「ディア・ファミリー」公式サイト

 

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