何杯目かのコーヒーも飲み飽き、女たちがこぞって扇情的なポーズで微笑む雑誌を眺めるのにも飽き、何10本目かの煙草も吸い飽きた時、ケータイが鳴った。
インスタ作家Aさまのダークグレイスーツ
にご縁をいただきました
セット販売ではないのですが、白シャツ・ネクタイ、そして拳銃を差し込めるショルダーホルスターも一緒に
実に実にかっこいい一式です
サイズはオビツ30ボディ用。ロクイチ男子用もあったので迷ったのですが、ロクイチサイズのスーツは幾つか所持しているので、オビツ用に決定しました
それではこの素敵なアウトフィットを使って、大都会の片隅に生きるタフな男のジオラマを作ってみたいと思います。繋ぐヘッドはもちろんナインさん‥‥私的にはまだ出番の少なかった、パンクスタイルさんです
壁パネル インスタ作家Sさま
ドアの付いた壁パネル スケヤマさま
床パネル 自作
キッチンセットの流し台 フリマサイトでゲット
デスク 自作
椅子 ダイソー
コートハンガー 自作
カップ・ソーサー・ポット・タイプライター・灰皿・煙草・ライター・ケータイ・弾丸・ラジオ 雑貨店やフリマサイトで集めたミニチュア類
独身で自堕落な生活を送っている、でもカッコいい男、をイメージしてジオラマ作ってみました
これを撮影した頃は雨続きでなかなか撮れず、漸く陽の差した朝方に「よーし今日こそ撮るぞ～
」と張り切ったのに、セッティングを済ませた途端、雨が降り出してちょっと変な影が出ちゃってます
デスク上はもっとゴチャゴチャさせたかったんですが、これが精一杯
ラジオなんか食器棚の上に置いちゃってるし、カップ＆ソーサーはとにかく流しにぶち込んでおいて依頼客が来るとなったら渋々洗う‥‥そんな野郎です
「Hello？」
「マカヴォイの探偵オフィスか？」
「そうだ」
「電話に出ているのはマカヴォイ本人か？」
「ああ」
「念の為だ。ファーストネームと両親の名前を言って貰おう」
「コンラート。父はセドリック、母はロウィーナ」
「符丁通りだな。よし、コンラート・マカヴォイ。俺は情報屋のロブだ」
「アンタの電話を待っていた」
「集めた情報を渡したい。今夜会えるか？運河沿いにある『ジョージの店』に、9時に来てくれ。報酬もそこで受け取る」
「『ジョージの店』、9時だな‥‥わかった」
さすがにオビツ30ボディ‥‥いい体格ですね。手の造作も大きいから、ロクイチ男子よりiPhoneがハマるハマる
頭にMcの付く姓を使いたかったので、コンラートさんはスコティッシュ系移民の子孫としました。マッカーサー、マクドナルド、マクファーレン、マッキンタイヤ‥‥等々いろいろ考えて、マカヴォイ（McAvoy）を思い付いた次第です。で、マカヴォイって誰だったっけ
と検索したら、出て来ましたよこの人がジェームズ・マカヴォイ。英国俳優です。
（画像はお借りしました）
『ナルニア国物語』に於けるこの人のタムナスが、あまりに「タムナスさん」だったので‥‥
（画像はお借りしました）
その後偶々海外旅行時のヒコーキ内で観た『ウォンテッド』の暗殺者役には、どびっくりでした
なかなか芸域の広い俳優さんみたいです
‥‥おっと、閑話休題
（画像はお借りしました）
ソリの合わない上司と喧嘩して警察を辞めてからというもの、私立探偵で糊口を凌いでいる。
持ち込まれる案件はパートナーの浮気調査や居なくなったペット探し‥‥というのが大概のところ。しかし先日いきなり、大口でペイの良い仕事が入った。
引き受けたが何か‥‥警察官だった頃の勘というのか‥‥ヤバい匂いがしてならない。蛇の道は蛇
🐍その業界の裏情報に詳しい情報屋に繋ぎを付けた、というコトだ。
俺はデスクの抽斗を開け、乱雑に突っ込んでおいたドル札をかき回して、札束を手に取った
ドル札束はフリマサイトで入手。バラのドル札までおまけでいただいてしまって「うほほほ～い」でした
早速使わせていただいてます
ショルダーホルスターに、一発だけ弾丸を装填した銃を差し込む。
使うことはないだろうが、用心に超したことはない。
コートハンガーからジャケットを取って羽織り、タイを締めて札をポケットに捻じ込む。情報屋め‥‥ふっかけやがった。
ドアを開ける。途端に吐く息が白い。外はもう、夜の帳が降りていた
最後のシーンは壁パネルの背後にニトリのLEDポスターを仕込み、開いたドアから覗く「夜の戸外」を演出してみました。そしたらケータイカメラのAIが勝手に「夜景」を認識し、仕上がりがなんだかめちゃ粗い画像に
‥‥精進します
Aさまのジャケット
カッコよかです～～
ロクイチ男子のスーツでは無理だったiPhoneが、胸ポケットにスルリと入りました。オビツ30ボディ用大正解でした
私は故・風間一輝先生『深志荘シリーズ』の『片道切符』が大好きなので、コンラートさんには、その主人公にしてプロの殺し屋・烏堂勲[ｳﾄﾞｳ ｲｻｵ]のイメージを頭に置いて、描いています陳腐ですがこれから彼は、依頼を追っていく内に出合った美女といい感じになったりしそうそしてまたボコられたり、のっぴきならない状況に追い込まれたりもしそうですが、タフに乗り切っていくのでしょう