愛という名のもとに
頻繁に連絡をくれる友達から、
珍しく連絡がなかった。
着信はあったけれど、
折り返しても出ない。
正月で忙しいのかな。
家族もいるだろうし、
その時は、あまり気にしていなかった。
しばらくして、ようやく連絡が来た。
寂しそうに話し出す彼の口から出たのは、
彼の家で長年、住み込みで働いてくれていた
大親友の死だった。
夕方5時に連絡して、
普通に話をしていた。
その2時間後、
部屋に行くと倒れていたという。
身体は冷たくなっていた。
それでも、まだ息がある気がして、
救急車を呼び、心臓マッサージを続けた。
その光景は、想像に難くない。
現実は厳しく、
奇跡は起きなかった。
家族のように生きてきた人だったが、
血の繋がりがないため、
警察は親友の亡骸を連れていった。
まだ、43歳。
事故でもなく、突然死。
誰のせいでもない、突然の出来事。
夢半ばで天に召されたのは、
これも何かの知らせなのだろうか。
生は偶然、死は必然。
誰にでも起こりうる日常。
それでも、そう簡単に割り切れないのが人間だ。
今は彼に届く言葉など無いだろう。
ハッピーに生きるというのは、
時に厳しく、
時にとても苦しい。