もういいって

次から次へと現れる謎の変態たち。
「どこぞの王様と知り合いだ」とか、
「なんたら財団の理事長と懇意で」とか、
「マイケル・ジャクソンとも…」

もういいって。

無限モグラ叩きか?ってくらい、湧いては消える胡散臭い面々。
そんな◯そみたいな奴らと絡んでる暇はない。

「私は世界を動かす立場にいる」
……自分で言ったら本当になるとでも思ってんのか?

こっちだって、あっちこっちと色々繋がってるけど、
そんなもん、全く役に立たん!

ましてやお前らみたいなモグラなんて——
叩いても叩いても、ただの時間泥棒だ。

アッチョンブリケ!
思いは伝わる

先輩に十数年ぶりに会った。
色々あった人だけど、顔を見た瞬間、止まっていた時計の針が動き出したように、全てが川の流れのように動き始めた。

なんてことのない日常の会話にも、十数年の苦労が滲み出ていた。
仕事のこと、家族のこと――そして、お母さんが亡くなられたこと。
その時の状況や、今も手つかずのままの母の家のことなど。

これ以上聞いたら涙が止まらなくなりそうで、思わず話にちゃちゃを入れてしまった。




不器用で、温かい人

僕の中では口の悪い変わった人。
だけど、不器用で温かい人なんだと改めて思った。

帰り際、お互い何気なく口にしてしまった会話
「日本に住む気ないの?」
「一緒に仕事しようよ」
「嫌なの?」
「嫌なわけないじゃん、笑」

昔はそれなりに楽しくやっていたけど、お互いの「やりたいこと」がバラバラすぎて長くは続かなかった。
でも、今なら――なぜか今日は――役割分担できる気がした。



何かが始まる予感

何が楽しいのかはまだわからない。
でも、何かが起こる気がする。

ふと、過去に街づくりでお世話になった方々にも、十数年ぶりに会ってみたいと思った。
あの時の僕には戻れないけれど、あの時より少し強く、少し図々しくなった僕がここにいる。

少し図々しく生きてみようかな――そう思えた一日だった。

僕に幸あれ、君に幸あれ


アジアに潜んで十数年。
たまに日本に帰ってくると、あらゆることが時間通りで驚かされる。

特に名鉄電車。
「一時間に何本来るんだ?」と思うほど、次から次へとホームに入ってくる。
しかも行き先はバラバラ。前後の車両で違う方向に走っていくこともある。
見ているだけで、なぜか胃のあたりがキュッと痛む。



それでも、これほど正確で複雑な運行をやってのける日本は本当にすごい。
「日本に生まれてよかった」と思う一方で、「やっぱりここには住めないな」とも感じる。

嬉しいのか、切ないのか、自分でもわからない。
ただ、目の前を走り去る赤い車両を見つめていると、じわっと涙がにじんでくる。

――神様、僕の住む場所はどこなんですか。