基準は「普通のこと」


金の大暴落は、先日書いたブログの通りに起きた。

だからといって、
「ほら、僕の予想が当たっただろ?」
なんて言う気はまったくない。

ただ、
異常性に気づいてほしかった。
それだけだ。

大衆の心理というのは、とても分かりやすい。
流行が飽和したとき、必ず同じ現象が起きる。
何かに行列ができている。
誰もがそれを欲しがっている。
その時点で、もうピークは過ぎている。

これは今回が初めてじゃない。
これまでも、何度も何度も見てきた。
そして同時に、
自分自身も失敗してきた。

だから今、僕が大切にしているのは、
思い込みではなく、
分析で「信じ切れるもの」だけを貫くことだ。
そういう判断は、たいてい周りから反対される。

「そんなのが通るなら、誰でもやってる」
「普通に考えて無理だろ」

そんな言葉を投げられることの方が多い。
でも、
みんながダメだと言うからやらないことは、
本当に誰もやっていないだけかもしれない。
疑いを持って、慎重に進めば、
活路が見えることもある。

——
ただし、“こともある”。
ここは大事なところだ。

正直に言えば、
大半はうまくいかない。

それでも、もし
普通にこなして、普通にゴールまでたどり着けるもの
があるとすれば、
それは本当に価値のあることだと思っている。

信用に値することを、
淡々と、普通に、続ける。

派手なことは期待しなくてもいい。
目立たなくてもいい。

淡々と進む姿を見て、
ふと誰かが助けを求めて寄ってくる。

そして、
そういう出会いが、
思いがけず大きな結果につながることもある。

大きな冒険にワクワクする人生もあれば、
各駅停車のローカル線を制覇することに
ワクワクする人生もある。

どちらが正しい、なんて話じゃない。

ただ一つ言えるのは、
世の中の「ワクワク」の大半は、
パチンコのようなものだということ。

必ず、大半の人は負ける。

だったら、
行く先はそこじゃない
と普通に思いつく。

最近の僕のブログは、
自分の経験を元にした今の価値観を中心に、
一攫千金や人生大逆転とは正反対のことを書いています。

それでも面白いと感じる人と、
これからも静かにお付き合いできたら嬉しいです。

高市政権は嫌いじゃない。 


でも「レアアース深海採掘」は正直、頂けない。
高市政権の方向性自体は、決して嫌いではない。
むしろ応援している部分も多い。


 ただし——
レアアースの深海採掘の話だけは、どうにも違和感が拭えない。 


日本周辺、水深6000メートルの深海の泥からレアアースを採るという構想。 


冷静に考えて、民間で採算が取れるとは到底思えない。
せいぜい、
国家予算を持った研究チームが
「限定的・実験的」に採取できる、というレベルだろう。


 なぜ現実的ではないのか
理由はシンプルだ。


 水深6000メートルの圧力に耐えうるパイプやポンプ。
これが、すでにコスト面で現実的ではない。
技術的に「不可能」ではない。
だが、コストバランスがまったく合わない。 


つまりこれは
「できるかどうか」の話ではなく
「事業として成立するか」の話だ。


 そして、もっと大きな問題
もう一つ、見過ごせない点がある。


 未開発、未研究の深海の泥を
大規模に吸い上げて——
本当に地球の生態系に影響はないのか?


 誰が、それを断言できるのだろう。
日本国内だけの話では済まない。
これは確実に、世界中から反発を受ける。


 スターリンクの例を見れば分かる
スターリンクが成立しているのは、
あれが「アメリカだから」できているだけだ。
もし同じことを日本がやろうとしたら、
環境、規制、世論——
間違いなくボロクソに叩かれて、実現できなかっただろう。


 今は、選挙の空気がすべてを覆っている 


今は選挙前。 


だから誰も、この違和感を口にしない。 


でも、はっきり言う。
あの関連株を買うのは危険だ。
投資ですらない。
ギャンブルにもならない。


 仮に、すべてがうまくいったとしても… 


仮に、


 ・レアアースが見つかり 

・採掘に成功し

 ・事業として成立したとしても


その瞬間、
中国が20分の1の価格で市場に出してきたら? 


それでも、国産を使うだろうか。 


答えは、ほぼ決まっている。


 火を見るより明らか 


技術論ではない。 

理想論でもない。 

これは現実の話。



金の高騰に感じる、どうしても消えない違和感


金の高騰が続いている。

世界的に金の需要が高まり、価格は上がり続けている。

もちろん円安の影響で、円建てでより高く見えている部分もある。けれど、ドルベースで見ても、どう考えても異常だ。

政府レベルや、プロの投資の世界で金が買われるのは理解できる。政情不安の国で金需要が高まるのも、まだわかる。

それでも——
最近の日本は、やはりおかしい。
金を買うために、朝から行列ができる。
この日本で、そんな光景が本当に起きるだろうか?
実際、田中貴金属の前には、毎日のように行列ができている。
それを見て、どうして誰も違和感を感じないのだろう。

いつの時代も同じだ。

庶民が騒ぎ始めた時には、すでに「旬」は過ぎている。

今は、もう手を出す瞬間ではない。
僕はそう感じている。

バブル崩壊の前夜も、同じ空気があった。
過去の大暴落や経済危機を振り返ると、
「偶然」とは思えない出来事が、あまりにも多い。

僕は陰謀論者ではない。
けれど、それでも「意図」を感じてしまう瞬間が、確かにある。

今の状況は、
アメリカの一人勝ちへ向かう、最終局面
そう見えてしまうのだ。

今、本当に見るべきものは、金ではない。
バイオエタノールの時もそうだった。
皆が一斉に飛びついたあと、何が起きたのか——
もう忘れてしまったのだろうか。

勝者は、いつも「勝つから勝者」なのではない。負けないから、最後に勝者として残っている。

だからこそ、今は立ち止まって考えたい。