よく海外などでブランド買って、壊れたので修理するために日本の店舗に持っていったら、「偽物です」と言われてショックを受けた、などという話を聞きます。
なぜ偽物を買ってしまったかと言えば、それは、その人に本物か偽物かを見分ける力がなかったからということになります。。
残念ながら、このような被害は意外に多いようです。
ブランド品に限らず、「見分ける力」が死活問題となることがあります。
もしあなたが山でキノコ狩りをするとき、食べられるキノコと毒キノコを間違って採って食べてしまったら、命に係わりますよね。
前置きが長くなってしまいましたが、論文も良いのとそうでないのを見分けることがとても大切です。
論文の経験がない人は、どうやって書き進めればよいかわからないので、必ず、何かの論文を参考にするはずです。
そのとき、悪い論文を参考にしてしまうと、それと似たような悪い論文になってしまうかもしれません。だから、見分ける力が必要なのです。
「そんなこと言っても、どうやって見分ければいいかわからない!」とあなたは思うかもしれません。そこで、見分け方を簡単に紹介しておきましょう。
一般的には、大学の紀要より学会論文のほうが、査読(審査)が入っているので、質が高いと言われています。最近では紀要でも査読を入れる大学が増えているので、必ずしも紀要が悪いということではないのですが、一応の目安としておかれるとよいでしょう。
また、そのような形式的なものとは別に、あなたにとって、その論文が理解しやすいかどうかも基準の一つと言えます。
仕事柄、たくさんの論文に目を通してきましたが、テーマに関わらず、基本的に、良い論文はわかりやすいです。筆者自身の主張が明確に書かれていて、「ああ、この筆者は、こういうことを言いたいんだな」というのが、よく伝わってきます。
論文選びの参考になるところがあれば、幸いです。
なお、ネットで検索していると卒論や修論が出てくることがあります。書き方の参考にする分にはよいと思いますが、基本的には引用文献としては使わない方が無難と言えるでしょう。
※論文や文章でお困りのあなたは、お気軽にご相談ください(^^)