修士論文などの論文を書くときには、
いろいろなことに気を付けなくてはなりません。
そのなかでも特に気を付けることとは、
個人的に2つあると思います。
1つめは、「よくばり過ぎない」
2つめは、「論理的な流れにする」
論文を書くときには、みなさん、
考えがまとまらずに着手する人が
多いようです。
だから、とりあえず、
「これと」
「これと」
「あれも」
「それも」
入れておこう、となります。
論文は、究極、「何か1つのこと」を
明らかにするのが目的です。
論文の目的が2つも3つもあると、
結局、まとまらず、空中分解してしまいます。
論文評価の条件は様々あるので
1つに絞ることはできませんが、
簡単に言えば、次のようなことだと思います。
論文を読んだ人が、読み終わったときに
「なるほど、そういうことか」
と理解できるのが良い論文。
論文を読み終わったときに、
「それで、何が言いたかったの??」
と読んだ人が困ってしまうのは、良くない論文。
だから、良い論文にするには、
論理的な流れが大事なのです。
よくばり過ぎるためかもしれませんが、
よくありがちなのが、
頭のなかがまとまらないまま、
「あれを書いて」
「これも書いて」
「あ、そうそうこれも書いとこう」
となることが多いです。
そのため、最初に言ったことが
真ん中あたりで出てきて、
また最後で出てきたり、
話題の順番がバラバラだったりします。
例え話で恐縮ですが、
普通、みなさん、冬に重ね着をするときは、
下着を着て、薄手のセーターやシャツを着て、
その上から厚手のセーターやカーディガン
あるいはジャケットなどを着ますよね。
そしてさらに外出するときには、
その上にコートやジャンパーなど着ますよね。
例えば、最初にコートやジャンパーを着て、
外出するときに、その上から下着を着る、
なんてことはありませんよね(^^;;
妙な論文とは、ちょうどそのような感じです。
最初に来るべき話題が、最後に来ていたり、
その反対だったり。
だから話題の順番はとても大切なのです。
以上、「良い論文を作るコツ」でした。
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